高い防水性能や堅牢性によりアウトドアやスポーツでの活躍はもちろん、ファッションアイテムとしても人気のダイバーズウォッチ。そんなダイバーズのバイヤーズガイド『超本格ダイバーズウォッチ大全』が発売に。ここでは、その中身をピックアップしてご紹介。
【注目のダイバーズウォッチ】
アクアタイマー・クロノグラフ ”エクスペディション・チャールズ・ダーウィン”
IWC(アイ・ダブリュー・シー)

経年によりブロンズケースの色が変わるエレガンスダイバーズクロノ
IWCのみならず、全ダイバーズウォッチにおける名作として名高い「アクアタイマー」。ブランド初の本格的なダイバーズである初代モデルは、防水性能を高める特殊構造のコンプレッサーケースを採用して1967年に誕生した。初期から回転式のインナーベゼルと300m防水を備えた本作は、プロフェッショナルのダイバーだけでなく、当時急増していたサーファーたちからも熱い支持を集め、それまでパイロットウォッチの名門として知られたブランドに、本格ダイバーズという新たなジャンルを切り開いた。その後、’80年代の大ヒットモデル「オーシャン2000」、’90年代から2010年代にかけての「ディープ」シリーズを経て、現行の「アクアタイマー」シリーズまで着々と進化を続けてきた。
その中でも「アクアタイマー・クロノグラフ“エクスペディション・チャールズ・ダーウィン”」は、『進化論』で有名なイギリスの科学者チャールズ・ダーウィンと、彼がガラパゴス諸島で成し遂げた偉大な研究にオマージュを捧げた特別モデルだ。最大の特徴となるブロンズ製のケースは、ダーウィンがガラパゴス諸島への航海で搭乗したHMSビーグル号の船体に着想を得ている。腐食に強いことから海洋関係で使われることの多いブロンズだが、年を経ると趣のある古艶を帯び、深みのある色合いに変化していくという、もうひとつの大きな特性も持つ。つまり使うほどに、それぞれ異なる唯一無二の個性が生まれるというわけだ。
ブロンズケースの内部にはフライバック機能付きの高性能クロノグラフキャリバー89365を搭載。また、特許取得済みのクイック交換システムにより、素早く簡単にストラップ交換を行うことも可能となる。もちろん、アウターベゼルの操作で時間設定する「セーフダイブ・システム」の回転式インナーベゼルも健在だ。質実剛健な実用性と個性的なエレガンスが絶妙に融合した1本である。
アウター&インナーベゼルによるセーフダイブ・システム搭載
アウターベゼルを操作し、三角のマーカーを分針に合わせることで、経過時間の計測が可能になる回転式インナーベゼル。反時計回りにしか回転しない「セーフダイブ・システム」によって計測中の誤操作を防いでいる。ケースの9時位置にヘリウムエスケープバルブを装備。
