テンテケテケテケ、テンテン、パフッ♪ 毎回コンサバなアイテムをお題にいただきましてあれやこれやとお洒落に説きます大人のコンサバ大喜利。いいこたえには座布団さしあげて。

お題/スニーカー
スニーカーとかけまして、テレワークと説きます。そのココロは。
えー、そんなわけで始まりました新連載の『いであつしの大人のコンサバ大喜利』。まずは、ご挨拶代わりに例題をひとつ。コンサバとかけまして、「持っている服はネイビーばっかりのいであつし」と説きます。そのココロは「紺(コン)色で体形をごまして体重のサバをよむ」。担当のハシモトくーん、いであつしさんに座布団3枚さしあげて。
それではさっそく参りましょう。大人のコンサバ大喜利、第1回のお題は『スニーカー』。
しかしなんですか、これもニューノーマルと言うんでしょうね。近頃はファッション業界にも都会を離れて自然が豊かな田舎でスローライフを始める人が多いらしいじゃないですか。
アタシの周りにもそんな暮らし方を始めた人がおります。元VANヂャケットのデザイナーで『スティアンコル』の三浦俊彦さんなんぞは、平日は東京の自宅兼事務所で仕事をして、週末には引っ越した葉山の別邸でシーカヤックを楽しんでいます。前の担当で元『MEN’S EX』編集部のU女史も鎌倉に引っ越してサーフィンを始めたらしい。いやはやなんとも羨ましい限りのスローライフスタイルである。
そこでアタシも先日、U女史を訪ねて久しぶりに鎌倉へ行って来ました。駅前の不動産を覗いてみると、海まで歩いて2分の4LDKの中古マンションで3580万円。うーむ、ちょっと心が揺れ動いちゃいましたね。
そんなスローライフにはスニーカーが似合いますな。何故ならば、ファッションでなくスタイルで履くスニーカーほどお洒落で格好いいモノはないから。
例えば軽井沢の避暑地でジョン・レノンが履いていた「スプリングコート」のスニーカー。あれなんか、まさにそうでしょう。あるいは、いつも『マノロ・ブラニク』や『セルジオ・ロッシ』のパンプスを履いて出勤していた前担当のU女史が、鎌倉に引っ越してスローライフを始めてから履き始めた、ハワイアン柄の『ヴァンズ』のスニーカー。なんでも近所のサーファーの先輩方がプレゼントして下さった、いま一番お気に入りの1足なんだそうですよ。
ちなみにU女史は、このハワイアン柄のヴァンズのスニーカーに、『エンジニアドガーメンツ』の今季のシャンブレーシャツをあえてメンズサイズでアウター感覚で羽織り、ボトムはイタリアのパンツブランド『PTトリノ』のリネンのドローコードパンツ。さらに『ピエール・ルイ・マシア』のストールをくるくると無造作に巻いて、米伊ミックスの実に可愛いマニッシュスタイルで着こなしておりました。
そういえばいつもならこの時期になると、クールビズやらスニーカー通勤やらと、お上からビジネスマンのカジュアルウェア化が率先して行われていましたなぁ。それが今や新しい生活様式の推進で、カジュアルスタイルでテレワークがすっかり当たり前であります。
それでは、今月のお題。スニーカーとかけまして、「テレワーク」と説きます。そのココロは「どちらも慣れちゃえば快適です」。お後がよろしいようで。

[MEN’S EX 2021年7月号DIGITAL Editionの記事を再構成]