プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目クラブやシャフトを試打計測。気になる性能を徹底レビュー!
HONMA GOLF TR20 B/本間ゴルフ TR20 B HONMA GOLF TR21 X/本間ゴルフ TR21 X 【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.118】
ヘッドサイズと性能が異なる全4モデルを展開
ゴルファー個人が求める飛距離や性能で選べる

ライター・ツルハラ クラブメーカーは、多種多様なゴルファーのプレースタイルに対応するように複数のモデルを用意しています。大手メーカーになると、アイアンだけでも最新モデルが4種類以上はあります。
奥嶋プロ ひと昔前よりも選択肢が増えましたよね。個々のニーズに合うクラブ選びができるようになった反面、モデル数が多いぶんだけクラブ選びは難しくなっています。似ているモデルがあって、どっちを選べばいいのか分からなくなったりとか。そういうクラブ選びの相談もよく受けますよ。
ライター・ツルハラ クラブ作りに伝統とクラフトマンシップを持つ本間ゴルフにも、複数のアイアンが用意されています。アスリート向けの「TRシリーズ」のなかでも4モデルあるんです。けれど、本間ゴルフの場合は、ヘッドの大きさ、ロフト角、弾道直進性などが段階的に変化するモデル展開。比較的、分かりやすいラインナップになっているんですよね。

奥嶋プロ 「TR20 V」と「TR20 P」は、以前にこの企画で試打して好感触だったアイアンです。その後に新登場したのが「TR20 B」と「TR21 X」ですね。今回は、この2モデルを試打するのかな?
ライター・ツルハラ そうです! 「TR20 B」は、ヘッド素材がS20C鍛鉄鍛造の本格的なマッスルバック。単一素材のフォージドアイアンです。「TR21 X」は、フェース素材に反発のいいC300ステンレスを使った中空構造のアイアン。ヘッド後方にタングステンウェートを内蔵することで深・低重心化が図られています。今回の2モデルは、TRシリーズのなかで対極に位置する性能になっています。



奥嶋プロ ヘッドサイズが全然違うし、ソール幅にも大きな差があります。シリーズのなかで対極のモデルというのが、ヘッドの見た目からもよく分かります。
ライター・ツルハラ 「TR20 B」のロフト角は7番で34度、「TR21 X」は7番で30度。試打クラブのシャフトは、ともに標準採用のスチール「NSプロ モーダス3 FOR T//WORLD」のフレックスSです。

奥嶋プロ どちらのモデルも本間ゴルフらしいヘッド形状です。構えやすいですね〜。「TR20 B」は、まさにマッスルバックという感じで、やはりヘッドが小さい!。「TR21 X」は構えやすいヘッド形状をキープしながらも、ずいぶんやさしく打てそうな雰囲気です。
ライター・ツルハラ ヘッド形状には好みがありますが、僕個人としては本間ゴルフのアイアン形状が大好きなんですよね。オフセットはほとんど付いていないのに、球をつかまえやすそうに見えるといころが魅力的です。では、奥嶋プロには試打計測してもらいましょう!
奥嶋プロ 打ちますよ〜。おりゃ!