プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目クラブやシャフトを試打計測。気になる性能を徹底レビュー!
TITLEIST TSi2 DRIVER/タイトリスト TSi2 ドライバー 【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.109】
構えやすくて打感のいいヘッドに進化
新素材フェースと低スピンで飛距離を出しやすい

ライター・ツルハラ タイトリストから「TSi」というウッドの新シリーズが発表されました。新しいドライバーとフェアウェイウッドが11月16日から世界同時発売される予定です。今回はいち早く試打クラブを借りてきましたよ。
奥嶋プロ これまでにあった「TS」シリーズの後継モデルですね。どうして名前に「i」が付いたんでしょう?
ライター・ツルハラ INNOVATION(革新)、INERTIA(慣性)、INTEGRATION(統合)、IMPACT(インパクト)といった意味が込められているそうです。名称に小文字の「i」が付くと、僕なんかは10年ぐらい前のiPhoneブームの時代をイメージしてしまうのですが……。
奥嶋プロ 「i」のネーミングが気になる人は、ツルハラさん以外にはあまりいないと思いますよ(笑)。今回試打するのは、「TSi2 ドライバー」ですね。このドライバーは、フェース面に特徴がありますよね。

ライター・ツルハラ 「TSi」シリーズのドライバーには、「ATI 425」という新素材のフェースが使われています。航空宇宙素材としても使われている金属で、ゴルフクラブのフェース素材として使われるのは初だそうです。従来のチタン素材よりも、強く、軽く、柔軟。ドライバーのフェース素材としては最適なのだとか。
奥嶋プロ フェース面を触ると、表面がザラザラしています。よく見ると、細かいミーリングが入っていますよね。
ライター・ツルハラ ザラザラに関しては、タイトリストはとくにアピールしていません。けれど、インパクト時のボールの滑りを防いで低スピン化に貢献するのと、ウェットな状況でボールがドロップするのを防ぐ効果を狙っているのだと思います。
奥嶋プロ おぉ! 構えてみると、前作の「TS2 ドライバー」よりもアドレスしやすい。ヘッドが後方にストレッチしている形状は変わりませんが、ヘッドシェイプがより洗練されています。

ライター・ツルハラ タイトリストのドライバーは、打つと性能はいいんだけど、ヘッドシェイプが少しいびつなのがウィークポイントだと僕は思っていました。「TSi2 ドライバー」は、そこが見事に改善されていますよね。では、前置きが長くなりましたが、試打してみましょう! 奥嶋プロは、ヘッドスピード43m/sと48m/sの2パターンでお願いします。
奥嶋プロ 了解です。打ちますよ〜、おりゃ!