
「人生一度はオープンカーVol.03」
オープンカーと聞くとどんなクルマをイメージするだろうか。2人乗りのスポーツタイプがもっとも一般的なものかもしれない。今回は車両価格1000万円以下のコンパクトな2シーターオープンの最新事情を紹介する。
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マツダ ロードスターが復活させた2シーターオープン
いま世界でもっとも売れている2人乗りオープンスポーツカーは「マツダ ロードスター」だ。1989年にデビューし、2016年には生産累計100万台を達成。現在も生産累計世界一のギネス世界記録を更新し続けている。


このマツダ ロードスターの誕生が、当時絶滅危惧種だった2シーターオープンカーの人気を再燃させた。そして1990年代にはメルセデス・ベンツ SLK、BMW Z3、アウディ TT ロードスター、ポルシェ ボクスター、フィアット・バルケッタ、MG F、また国産メーカーからもトヨタ MR-Sやホンダ S2000など次々と新型モデルが登場した。

実は現在、この2人乗りオープンスポーツカーにふたたび冬の時代が訪れようとしている。90年代の登場した多くがモデルチェンジをすることなく1代限りで途絶えてしまった。3代目まで継続してきたメルセデスのSLKとアウディ TT ロードスターも、現行型をもって生産終了といわれている。