日本のデザイナー&テーラーに聞く
「私を突き動かす映画」とその情熱のカタチ

0から1を生み出すクリエイターたちにとって、映画はインスピレーションの源泉。ここでは国内を代表するデザイナー&テーラーに、自らのクリエイションに刺激を与えた映画と、そこで得た学びを投影したアイテムをお聞きする。
モヒート デザイナー 山下氏に聞く
私を突き動かす映画『殺人者』
モヒート デザイナー
山下裕文さん
名作家ヘミングウェイのライフスタイルや作品をコンセプトにしたモヒートを展開し、アメリカンテイストのアイテムをブレずに創作。
“鋭利だけど哀愁も漂う殺し屋の背中を表現しました”

─Inspiring Movie─
『殺人者』(Released in 1946)
ヘミングウェイの『殺し屋』という短編が原作。アルという殺し屋が、銃身を切り詰めたショットガンをコートに隠す、という描写があるんですが、このコートはそれに想を得て製作しました。
とくにこだわったのは着用時の後ろ姿。肩のフィットに対して、身幅と裾幅をゆったり取ることで、カミソリのように鋭いけれど、優しさも儚さも感じさせる、男の背中を表現しています。
モヒートのAL’S COAT

ブランド創設当初から素材等を変えつつ継続展開している代表作。シワ感のある柔らかいリモンタ社のナイロンを使用した今作は、パッカブル仕様で携行しやすい。5万9000円(WEEKSDAYS)