
3世代目になってFFに方向転換
BMWのエントリーモデルである1シリーズが、8年ぶりに3代目へとフルモデルチェンジした。
1シリーズ最大の特徴は、先代まではこのセグメントで唯一のFR(後輪駆動)であったこと。そのメリットは、前輪が操舵を、後輪が駆動を、それぞれ役割分担することによって自然な運転感覚を得られることだ。一方でデメリットは、フロントに配置されたエンジンから後輪に駆動力を配分するためプロペラシャフトなどが必要になり、コストがかかる上に、室内空間が犠牲になるといった課題があった。
このセグメントのベンチマークと言われるVWゴルフをはじめ、メルセデス・ベンツAクラスなど競合のすべてがFF(前輪駆動)である現状、より広い室内や荷室空間の確保、コスト削減といった課題に対して、BMWもFFへの方向転換を図ったというわけだ。