
星野リゾートの「おいしい歳時記」
第三回:「島テロワール」/星のや竹富島
国内で気軽に行けるリゾートトリップの名所といえば、沖縄。「星野リゾートのおいしい歳時記」第3回となる11月は、八重山諸島の中に位置する小さな離島、竹富島が舞台だ。でも、夏ではなく冬の沖縄・・・?と首をかしげる人もいるかもしれない。実は、冬こそ沖縄に行くべき。今の時期しか堪能できない、島の恵みにあふれた極上の美食が待っているのだ。

石垣島からフェリーに10分ほど揺られると、沖縄の原風景を残すこの小さな島に到着する。コバルトブルーの美しい海、赤瓦屋根の集落、シーサー。そして、珊瑚の砂が敷き詰められた白い小道。旅情を誘いながら、忙しい日々に追われて窮屈に感じていた心をほろほろとほどいてくれる。
そんな琉球の伝統に最大の敬意を表し、現地の建築方法で一棟一棟独立した家々を建て、コテージ改め小さな集落を形成する「星のや竹富島」。約2万坪という広大な敷地も魅力だ。ホテルとしての丁寧なおもてなしを受けながら、まるで島人(しまんちゅ)になったかのように、のんびりと暮らすように滞在できる。日常の空間に根ざす、圧倒的な非日常の時間———。こんな贅沢なステイで、さらに今しか味わえない、この土地ならではの”旬”のごちそうに出会えるとしたら?
