寛ぎ空間のヒントは名画にあった
より洒脱な寛ぎ空間とは? 本誌連載「コンサバお洒落歳時記」でおなじみ、ダンディな男のカルチャーに精通した綿谷 寛画伯とともに名画のワンシーンをおさらいし、部屋を極上にするためのヒントを探った。
ゴスフォード・パーク

M.E. ラウンジチェアといえばダンディな男の特等席というイメージですが、綿谷画伯ならどのように使いこなしますか?
綿谷 最も気持ちのいい椅子はマッサージチェアだと言う人もいるけど、それよりラウンジチェアと嗜好の一品がある空間こそ、「心のマッサージチェア」とも言うべき至福の場所だと僕は思うな。
M.E. たしかに! 一脚あればすぐ極上の空間が作れそうですね。
綿谷 よりダンディな空間に仕上げたいなら、映画を参考にするといいよ。まず見て欲しいのは『ゴスフォード・パーク』。紳士淑女の華やかな生活を垣間見る作品でね、葉巻を嗜むシーンは見ていて本当に優雅。例えばCOHIBA(コイーバ)の葉巻は吸い始めると2時間位かかるんだけど、そうした時間にラウンジチェアは欠かせないよね。
M.E. 男性の嗜好品の象徴です。
綿谷 そう。吸い始めからだんだん味が変わるから、その度に違うお酒をマリアージュするんだ。ポールジローのブランデーをバカラのグラスに注いだら、もう完璧。
M.E. 粋な嗜み方ですね!