令和元年、秋のベージュパンツ考 —「今」な王道スタイル1週間—

これは凄い掘り出しものだ!
老舗のトラッドブランドでは時折、びっくりするような掘り出しものに出会うことがある。エル・エル・ビーンの「ダブル・エル・チノ」もそのひとつ。6900円という破格の値段ながら、穿いてみると実に調子がいいのだ。腰回りは適度にフィットしつつ、ワタリから裾がストンとしたストレートレッグ。ワイドなのにダボつかない絶妙のバランスだ。しかも股下の長さも選べるという親切さ。これはいい買い物をしたなと上機嫌で馴染みの古書店を訪ねたら、超レアな写真集を発見。今週はツイてるな!
パンツ6900円/ エル・エル・ビーン(L.L.Bean カスタマーサービスセンター) シャツ2万4000円/バグッタ(エストネーション) ニット3万8000円/ドルモア(ビームス 六本木ヒルズ) 靴7万5000円/ボードイン アンド ランジ(オカベ アンド パートナーズ)ベージュパンツの”振り幅”でコンサバをもっと楽しもう
大人のベージュパンツ=スリムフィットのイタリアものというお決まりの方程式が支配していたのは一昔前まで。トラッド復権&ミックススタイル全盛の現在は、シルエットもデザインもブランドも、かつてない多様性を楽しめる時代だ。今、改めてベージュパンツを見直そう。新しい発見がたくさんあるはずだ。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年9月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)