様々な人生経験を積み、多くの服に袖を通してきた男が「嗜好」する服やモノとは、何だろうか。身に纏い同じ時を過ごすことで、そこに何を「思考」するだろうか。王道の男が「シコウ」する本物に迫る。
ブルネロ クチネリで嗜好する本物とは—
“ニュアンス”の調和とセンス
“スポーツシック ラグジュアリー”。これはブルネロ クチネリが掲げるコンセプトの1つであり、創造の根幹をなすものだ。スポーティで落ち着きがあり、またはラグジュアリーでいて肩の力が抜けている。様々な要素の調和の先に生まれるエレガンスを、ブルネロ クチネリは追求する。最新コレクションではファッションが花開いた”狂騒の20年代”のクラシックムードに着目。本頁のドレスの装いにも、それは顕著だ。ジャケットもパンツも、ベストも色柄が異なるセパレートスタイルにしてシックな趣なのは、色彩や素材が完璧に調和しているからにほかならない。そして洒落者たちは、そのどこまでも優しいニュアンスの調和を嗜好するのだ。
ラグジュアリーなレザーをスポーティに、自然体で纏う

LEATHER
スエードのサファリジャケットに合わせたのは、白のドレスシャツと、ラインが入ったスポーティなカーディガン。趣の異なるこれらのアイテムを、優しい色調や素材の風合いで調和させてしまうのが、ブルネロ クチネリの真骨頂。気負わぬミックスに、大人の余裕が滲む。