教えて! BEAMS中村さん!! スーツの胸元?基本のき
11月末より公開中の、ビームスクリエイティブディレクター 中村達也さんにスーツの胸元のお悩みを分かりやすく解決し教えていただく、『教えて! BEAMS中村さん!! スーツの胸元 基本のき』。動画だけでなく、通勤電車の中で「文字」として読んで内容を確認できるよう、動画内のコメントを、もう一度文章と静止画にておさらい! 胸元の合わせの基本が、これでしっかりインプットできます!

ビームスクリエイティブディレクター 中村達也さん(右)
1963年生まれ。「ビームスF」「ブリッラ ペル イル グスト」を統括。世界のファッショントレンドを分析・解釈し、日本に提案する手腕は業界随一。
MEN’S EX ONLINE 編集長 平澤香苗(左)
2000年入社。「Begin」を経て、2008年に「MEN’S EX」へ。2013年より同誌副編集長を経て、2017年秋より「MEN’S EX ONLINE」編集長に就任。
「白シャツ」「無地シャツ」でも旬な感じに見せるには?
襟型のバリエーション
平澤 皆さん、こんにちは。MEN’S EX ONLINE編集長の平澤香苗です。「教えて!中村さん!!スーツの胸元 基本のき」いよいよ第3回目になった訳ですが今回のお題は、無地シャツでいかにお洒落に見せるか。中村さん教えてください。
第3回目のお題は無地シャツでいかにお洒落に見せるかという事なんですが白のこういったレギュラーシャツは皆さん誰でも持っていると思うんですが他にこういう襟型があると、よりお洒落に見えるよとか持っていた方が良いものってありますか。

中村 一時期ワイド系ばっかりだったんですけど最近は傾向として色んな襟型のシャツが出てきてます。今日、私も着ていますがタブカラー。(※1)これはBEAMSに入社した80年代当初、やはりBEAMSでもすごく流行っていた襟型なので懐かしいですね。
平澤 ちょっとクラシックな感じですね。

中村 そうですね。あとはこういったラウンドカラーですね。(※2)これはちょっと柔らかいイメージになります。

2つの良いとこどりみたいなものでラウンドのタブカラー、こういうのも出てきていますね。(※3)

あとはピンホールカラーというここに穴があいて金具がついているタイプ。(※4)
平澤 キラッと見える感じが…

中村 ちょっと装飾性がある感じです。こういった感じで、今の傾向としては少し前はワイド系一辺倒だったんですが確実にこういった色んな襟型が出てきています。(※5)
無地シャツ×ストライプタイでもエレガント
平澤 ここにネクタイを合わせるとレギュラーカラーとは印象は変わってきますか?

中村 そうですね。例えばタブカラーを合わせてみましょうか。以前ご紹介したストライプのタイですね。このタイでもこういう風に合わせると(※6)
平澤 ちょっと持ち上がった感じになって…
中村 持ち上がってエレガントな感じになりますね。因みにイタリアでは結構フォーマルでタブカラーを着るそうです。エレガントに見えるということで割とフォーマルの時に着るみたいですね。

同じ様な感じなんですが、例えばピンホールカラー。これはやっぱりバーの装飾性があるので(※7)同じ様な持ち上がる感じなんですがバーのメタルの部分が見えるのがポイントになりますね。お仕事に着られるかという問題がありますが同じシャツでもこうやって襟型が変わる事で随分Vゾーンのイメージが変わりますね。
平澤 ちょっとパーティーとかにも…
中村 そうですね。パーティーに着ていくのもひとつの手ですね。流行り物だと思われていますがもともと非常にクラシックなもので過去にも流行っていた時期があってみんな今の流れの中でリバイバルしているものなのでワイドとかレギュラーカラーとかセミワイドが定番という考え方もあるんですが時代によってはこういうものが定番だった時期もあって積極的に取り入れてもらうとイメージが変わりますね。

私の感じもワイド系とは全く違うような感じでまとまるので(※8)是非、皆さんに着て頂きたいシャツのバリエーションですね。