秀逸なカッティングにより描き出される流麗な曲線美。そして、クラシックな仕立てをベースとした凛々しき構築美。いずれも着る者に勢いを宿らせてくれるような、独自の色気と力強さを加味した男らしいスーツだ。いつもとは違った自分を演出するには格好の武器となる。
スーツこそ、身体の美しさを引き立てる最良の仕事着
ビジネスマンにとってスーツは堅実な仕事着。それは、確かだ。ただ時にスーツは、曲線と直線をバランス良く組み合わせながら、男の色気や凛々しさを表現できるよう考えられた”演出着”にもなる。身体のラインに沿った服の無駄がなく美しい動きが、男としてのセクシーさに繋がっていくからだ。
ウエストに沿ったしなやかでダイナミックな曲線美が、いつも以上に己の色気を引き出してくれることもある。さらに、首から肩、ウエストにかけての丸い流麗なラインが強調されると、後ろ姿をより美しく見せることにも繋がる。ひとくちに色気といっても選ぶスーツによって、相手を惹き付ける魅力は様々だ。
スーツだからこそ、自分でも気づいていなかったセクシーさが引き出されることもあるのだ。
曲線を重ね合わせる多層の美
GABRIELE PASINI / ガブリエレ パジーニのスリーピーススーツ

会食やデートがある日こそ、いつもと違った自分を演出できるスーツが欲しい

ナポリらしい11cm幅の太ラペルが特徴的な、迫力のあるシングルピークトラペルのスリーピース。首筋から襟先、そして胸下へ向かってゆったり弧を描くカッティングにパジーニ氏のこだわりが宿る。ジレのショールカラーと幾重にも重なる曲線美が印象的。随所に見られるハンドステッチの柔らかさも格別だ。
