
今月の買い足し
「ヘリテージ調トレンチ」で今年は春も骨太に
今の時期に重宝するスプリングコート。ステンカラーやナイロンものが定番だが、今年はより骨太なトレンチに注目。去年までの服も、これ一着でガラリと印象が変わるはずだ。
※後編では、8つの人気ブランドのヘリテージ調トレンチをご紹介しています。関連記事:BEAMS中村達也の買い足しノート「ヘリテージ調トレンチ」後編
中村さんの選択はコレ
BARBOUR / バブアー

ワックスコットンに見えて実は軽量な春素材
襟をコーデュロイで切り替えたラギッドな表情のトレンチ。バブアーの定番・ワックスコットン素材に見えるが、こちらはその素材感を再現した春向けのコットンナイロン。ベタベタせず軽量なので今の時季にぴったり。しかも秋口に着ても違和感がないうえ、価格も手ごろ。中村さんも個人的に購入したという名作だ。

ちなみに・・・去年までの定番スタイル
春のお馴染み、ジャケット+ステンカラー。着丈も膝上の軽快なものが定番だが、今年はよりクラシックなものが気分…。
ゆったりしたシルエットの伝統的トレンチが復権
M.E. まだ肌寒いこの時期は春アウターが便利ですが、今年買い足すなら何がいいのでしょうか?
中村 今どきにアップデートするならクラシックなトレンチコートがおすすめ。トレンチ自体は定番ですが、数年前までは細身・短丈のカジュアルなものが主流でした。しかし今年は、より伝統的で骨太なものが注目されているのです。
M.E. というと?
中村 具体的には、シルエットはよりゆったり、着丈は長め、素材も昔ながらの雰囲気のものが主流に。クラシック回帰、英国回帰の気運を受けて、このように伝統的なコートが今、とても新鮮ですね。
M.E. 確かに懐かしい感じです。
中村 とはいえ、着こなし方は昔とは変わっています。前を開けて着たり、ボタンを留めずベルトだけ縛ったり。トレンチというと、カッチリしたスーツに合わせるものというイメージがあるかもしれ
ませんが、このように着方をアレンジしたり、休日着に合わせたりと自由に着こなすのが今流。着回し幅も広いので重宝しますよ。