王道ブランドからマイ定番を見極める
アウターには名品が多い。その理由は伝統あるブランドが長い歴史の中で培ってきた傑作が数多く存在するが故。
だからこそ10年後も着られるマイ定番を手に入れよう。自分のスタイルを確立する指針となってくれるはずだ。

高いデザイン性と機能性を誇る都会派ダウン
MONCLER / モンクレール
Brand History
1952年、仏グルノーブル郊外、アルプスの麓モネスティエ・ドゥ・クレルモン村で、アウトドアグッズの会社として設立。2003年、現会長兼CEOのイタリア人企業家のレモ・ルッフィーニが買収し世界戦略を展開。
新レーベルを発足したり国内外のデザイナーやアーティストとのコラボなど展開著しい。
今季の人気モデルから、着こなしの幅を検証する
いまやビジネススタイルのアウターにダウンを着ることは珍しくない。しかし本来は過酷な環境下で着用する防寒着だったはずのダウンジャケットを、街着のレベルにモダナイズしたのはモンクレールこそが先駆者である。
軽量かつ保温性の高いダウンフェザーを、機能的でスタイリッシュなアウターに仕上げただけでなく、モダンなデザイナーズウェアの領域にまで昇華させている。しかもシーズンごとに新作のリリース数も豊富なうえ、シーンやスタイルに合わせてラインナップされるモデルは様々。
スーツの上から着られるダウンコートをはじめ、冬山登山など本格的なアウトドアにも対応するモデルまで、幅広いシーンとスタイルに対応するダウンアウターを、最新のコレクションから見つけ出したい。
今季の人気モデルを比べて選ぶ
1: MAYA / マヤ
ブランドアイコンのロングセラーモデル

光沢のある表地素材のナイロンラケが’80年代のダウンをイメージ。アーカイブモデルを現代的なシルエットに再構築した、スポーツダウンの定番。
カラー展開
黒(人気カラー)、オレンジ、ターコイズ
カジュアル or ドレス度
2: ALLIX / アリックス
男らしい装いに映えるMA-1タイプブルゾン

キルティングステッチを表に出さない構造になっているMA-1型ブルゾン。フライトジャケットのボリュームで、街着にもアウトドアにも活用可能。
カラー展開
黒(人気カラー)、紺、カーキー
カジュアル or ドレス度

3: ERAULT / エロー
薄手だから長期間にわたり着用可能なシャツ型ダウン

CPOシャツを思わせるパデッドダウンシャツ。ボリューム控えめなうえ、ボタンナップを外し前を開けて羽織る着方なら、春先まで着ることができる。
カラー展開
カーキー(人気カラー)、ブルー
カジュアル or ドレス度

4: RIVER / リバー
ファーで上品カジュアルに装えるフード付きダウン

コヨーテのファートリムがついたオーセンティックなフーデッドダウン。フードを外せばよりドレッシーな雰囲気でも着ることができる。
カラー展開
ブラック(人気カラー)、カーキー
カジュアル or ドレス度
5: VALLIER / ヴァリエール
上品なタッチで都会顔で着られる

ウールフランネルのスタンドカラーコートは、ビジネスでの着用にも適したモデル。フロントを開けると、ダウンのストームガード付いている。
カラー展開
グレー(人気カラー)、ダークネイビー
カジュアル or ドレス度
6: NOE / ノエ
シンプルなデザインはビジネスにも有効

フード付きのステンカラーコートをボリューム控えめに仕上げたダウン。ビジネスの際にもエレガンスを損ねないよう機能ディテールを確保。
カラー展開
グレー(人気カラー)、ダークネイビー
カジュアル or ドレス度
[MEN’S EX 2017年12月号の記事を再構成]
撮影/若林武志 スタイリング/武内雅英(CODE) 文/池田保行(04)