毎年流行が変わっても、ワードローブの一軍として変わらず生き続けるアウターがある。ウェルドレッサーが長年愛用する1着を拝見しつつ、”愛せる”理由を探った。
<13年愛用>
グローバーオールのダッフルコート

イラストレーター
ソリマチアキラさん
1966年生まれ。雑誌や広告のイラスト作品を主に手掛ける。トラディショナルなアイテムを愛し、ウェルドレッサーとしても知られる。
10年アウターは”モノの品格”がある
「13年前ほどに本格的なダッフルが欲しくなり、キャメルの色みやトグルの麻縄が、英国軍がかつて着用していた際のダッフルのイメージと近い、こちらの『モンティ』を購入しました。トレンドにより形が変わるものより、モノとして完成されていたり、誠実にアイテムの基本の形を守っていたりするものに惹かれます。そういう服は時を経ても古臭くなく、モノとしての品格を常に感じさせてくれます。長年愛用したくなるのはやはりそういったもの。いつ着ても普遍的なかっこよさを備えていて、今の着こなしと合わせてもうまく上品に収まってくれますね。」
[MEN’S EX 2017年12月号の記事を再構成]
撮影/長尾真志