カビや虫食いが心配なこの季節、クロゼットにジャケット類を保管する際に気をつけることは?
高温で湿度が高い日本の夏は、衣類の保管にとって非常に過酷な環境だ。カビや虫食い、さらには経年劣化から大切な衣類を守るための基本をおさらいしよう。

1.詰め込みすぎず除湿する
「衣類はお互いがぶつからないように間隔をあけて吊るせば万全。シワにもならず、空気も通るので衣類へのダメージが減少します。防湿・防カビ剤を置いておけば、クロゼット内の環境も整います」

2.クロゼットは定期的に換気
「クロゼット内は空気がこもってしまいがちなので、定期的に空気を通してあげることが大切。そこでときどき扇風機をあて、中の空気を循環させましょう。特に夏場は空気の入れ替えを心がけて」

3.密着はシワやカビの原因に
「クロゼット内で衣類を密着させて保管すると、それぞれが干渉しあってしまうためシワがつく原因に。さらに通気性が悪いため、湿気がこもりカビなどが発生しやすい状況になってしまいます」

4.クリーニング袋のままは厳禁!
「クリーニングに出して返ってきたままの袋の状態で保管するのはNG。ドライ溶剤独特の匂いや水分がこもっており、風通しがない状態なので、袋の中は悪環境です。必ず袋を外してから保管を!」
解説者
ランドリンク 代表取締役
蓮見知章さん
クリーニングや衣類保管サービスなどを提供する企業の若き指揮者。http://www.landlink.co.jp/
[MEN’S EX2017年8月号の記事を再構成]
撮影/中西一朗、李 春湖(OWL)、吉岡教雄(ブロニカ)、上野 敦(プルミエジュアン)、久保田彩子 構成・文/POW-DER