シャウボーグ
スチームパンク

ケースも搭載する手巻きムーブメントも猛烈に味出まくり！

1998年創業と新しいブランドながら、職人の手仕事によるドイツらしい凝りに凝った時計作りでファンを増やし続けているシャウボーグ。こちらの新作もそんなブランドの持ち味を存分に発揮した一品だが、かなり今までとは毛色が異なる。

「もしや沈没船から引き揚げた時計？」なんて勘違いしてしまいそうなほど、ケースもフルスケルトンでのぞかせたムーブメントもリアルにエイジングしているのだ。しかもこれらは着色やPVD加工ではない。ケースはステンレススティールを300度以上の高温で焼き付けて色合いを変化させ、搭載するユニタス製の手巻きムーブメントにも地板やパーツに特殊な酸化処理を実施。

ヴィンテージを超えて味出まくりだが、同時に、万年筆のペン先をそのまま装着したような針、ぷっくりふくらんだドットインデックスなどがポップさを添えているのもいい。

モデルネームの「スチームパンク」は、1980年代に人気を博したSFのサブジャンルで、主な動力源として蒸気機関が用いられたままの世界だったらどのように発展したかを描いた作品群のこと。ノスタルジックでありながらどこか近未来的ムードも漂うこのモデルにドンピシャなネーミングだ。

シャウボーグ スチームパンクのディテールをチェック！（写真4枚）

撮影／岸田克法　文／吉田 巌（十万馬力）
※表示価格は税抜き