“大事を始めるには、まず手近なことから始めよ”と教える中国の故事「隗より始めよ」。良い関係を築くには、まず一緒の食事から。達人たちのリアルな会食術を掘り下げる。

今回、大嶋さんが推薦してくれた「NAMIKI 667」は、自由なスタイルで暮らすように滞在できるライフスタイルホテル「ハイアット セントリック 銀座 東京」のダイニング。店内の中央にはショーキッチンとカウンター席が配されていて、料理人とコミュニケーションを取りながら食事することが可能だ。「食材さえあれば、多少のお時間を頂戴しますが、可能な限りゲストのご要望にお応えします」(総料理長・早坂心吾さん)。
今月の”会”の達人
フリーランス PRコンサルタント大嶋理絵さん
グランド ハイアット 東京およびパーク ハイアット東京にて約10年間マーケティング コミュニケーション マネージャーを務める。その後、アマゾン ジャパン広報部を経て独立。効率的なコミュニケーションプランを推進中。
メッセージ性のある演出で会食のマンネリ化を打破
“記憶に残る会食”を演出するやり方はいろいろあるだろうが、PRコンサルタントとしてメディア関係者との会食を重ねてきた大嶋理絵さんは、自らが紹介したい案件が相手の印象にきちんと残るように、それに紐づけて会場や料理に工夫を凝らす”会”の達人だ。
例えば先日はベトナムに新しく開業するラグジュアリーリゾートを紹介するためにランチョンを開催。ベトナム名物のサンドイッチを用意してもてなすことで、プレゼンテーションが単純化しないようにしたというが、聞けばそのメニューは普段は提供されない、スペシャルオーダーによるものだった。
「会場のホテル『ハイアット セントリック 銀座 東京』のダイニング『NAMIKI667』は料理が美味しいだけでなく、会食のテーマに合わせたメニューの相談にも応じてくださるので、頼り甲斐があります。私自身、かつてはホテルに勤めていたのですが、ホスピタリティに溢れたホテルほど臨機応変に対応し、こちらの意図をしっかり汲み取ってくれる。やれることとやれないことを明確に返答してもらえるので、プランニングするうえで安心ですね。また、サービスクオリティも総じてインターナショナルスタンダードをキープできるので、海外のお客様をお招きする場合にもうってつけだと思います」(大嶋さん)。
“会”を成功に導くには
ホスピタリティ溢れるホテルを有効活用する