和のリゾートで”お一人様”を堪能

そもそも、この「東府やResort&Spa-Izu」を宿に選んだのは、「ひとりで楽しむ贅沢プラン ヴィラスイート蔵」があるから。江戸時代からある老舗旅館をリニューアルした和のリゾート。まさに男の平日ひとり旅にふさわしいではないか。喧噪を離れ、ひとりでのんびりできる理想的なデスティネーションだ。
今回泊まる「ヴィラスイート蔵」はメゾネットの洋室タイプで、1階はリビング、階段を上がるとベッドと露天風呂がついている。モダンな内装だが決して華美ではない。落ち着きがあって、心安らぐ。部屋からは竹林が見える。雨に打たれた緑の木々の美しいこと。
宿泊した”ヴィラスイート蔵”(写真6枚)
敷地は3万6千坪。吉奈川の蛇行に沿っているので、施設から施設へと移るたびに川の流れが目に入る。土砂降りの中では雄々しい濁流だが、晴れると水底まで見える清らかな流れ。玄関棟から最も離れているのが、今回宿泊する”ヴィラスイート蔵”だ。
この吉奈温泉の歴史は古く奈良時代まで遡るという。行基上人により発見されたと言われ、伊豆最古の温泉として有名だ。江戸時代、徳川家康の側室・お万の方が入湯し、紀州大納言頼宜と水戸中納言頼房を授かったことで一躍、世間に知られることとなった。
露天風呂は館内に4つ。男女入れ替え制となる野趣あふれる岩風呂の「行基の湯」、柔らかな木枠の浴槽で落ち着ける「河鹿の湯」、そして無料の貸し切りの露天風呂「子宝の湯」と「伴の湯」がある。チェックインしたら、早めに貸し切り風呂の予約するといいだろう。狙い目は1回目の食事時間の6時頃。