銀幕の男たちはいつだってお洒落のお手本だった。ファッションに精通したシネフィルが、スタイリッシュな見どころいっぱいの映画をラインナップ!
濃密なクラシックスタイルを学ぶなら…

ファッションジャーナリスト
矢部克已さん
イタリア在住経験と幅広い人脈を活かした男性ファッションへの視点の確かさに定評が。MEN’S EX本誌で連載を開始。
【BEST1】
ゴッドファーザー PARTⅡ(1974年/米)

アル・パチーノが豪奢に纏う極上シルク素材のスーツ
マイケル・コルレオーネ役のアル・パチーノが纏ったミディアムグレーのダブルスーツはエレガントの極み。繊細なシルク・シャンタン特有の節が生地の随所に現れ、表情豊かだ。「小柄なパチーノを、ボスというだけではなく、周囲の名優たちより大きな存在に見せています」。

前作を超えるという評価も。『ゴッドファーザー PART II〈 デジタル・リストア版〉 』Blu-ray2381円/DVD 1429円(NBCユニバーサル・エンターテイメント)
【BEST2】
プラダを着た悪魔(2006年/米)

クラシックの素養の大切さを物語るジャケットスタイル
「辣腕女性編集者が君臨する雑誌業界でスタンリー・トゥッチ扮するナイジェルが、ラインの美しいスリーピースでクラシックの本領を発揮しています。モード界でもトラッドな着こなしが男の素養であることがわかります」。

『ヴォーグ』編集長のアナ・ウィンターと思しき上司についた新人社員の奮闘。2381円 (20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)