朝食で腹も満たされたので、のんびりと消化してからテニスをすることにした。アメリカからやって来ているピーター・バーワッシュ・インターナショナル社のコーチのチップ・シェイド氏から教えてもらえるのだ。

テニスコートは3階のジムエリアにある。高層ビルの谷間で、黄色いボールを追いかけるのはなんとも不思議な気分。まずはボレーの練習。30℃を超える気温の中のテニスは、少し動いただけで汗が噴き出てくる。

いかにもアメリカ人らしい、誉め上手。1球返すたびに「グッド!」「エクセレント!」「パーフェクト!」など必ず誉めてくれるのは、うれしいもの。ストロークの練習に入ると、走り回る分、Tシャツは絞れるほどにぐっしょり。1時間はあっという間に過ぎ、物足りなささえ感じた。次の人が来たので今回はあきらめたが、汗をかく心地よさに延長したいほどだった。
#6に続く
次回:最高のロケーションで爽やかなランチタイム
文/藤村 岳