
人気カテゴリーを定着させた名モデルの後継車
メルセデス・ベンツ CLSが3代目にフルモデルチェンジした。2005年に初代が登場して以来、成り立ちとしてはEクラスをベースとした”4ドアクーペ”だ。要はクーペのような窓枠のないサッシュレスデザインが最大のウリである。
実はこのデザインは1980年代から90年代にかけて日本車でも”4ドアハードトップ”という名称で一大ブームになったものだ。しかし、側面衝突時の強度などが問題視され、日本では絶滅種になった。
一方で近年の欧州メーカーは技術の進化で”4ドアクーペ”をものにした。BMW4シリーズやアウディA5スポーツバックをはじめ、各社がぞくぞくと新型モデルを投入しており、1つのセグメントを形成している。CLSは、その急先鋒だったわけだ。