
次世代モビリティを語る上で外せないグローバルトレンドがE-BIKE。欧州では「スマホの次はE-BIKE」と言われるほどの一大ムーブメントとなっており、昨年1年間でドイツ単体で約72万台を出荷(MERIDA EUROPE R&D調べ)したという。ドイツ国内の乗用車の登録台数が1年間で約350万台である事を考えても、その登場から事実上7年程度しか経っていない乗り物がこれだけの台数を売るというのは、もう社会現象と呼んでも良い規模。

単なるハイパワーの電動アシスト自転車ではないE-BIKEは、スポーツ用途を前提に考えたドライブユニットによりスポーツ自転車の肝であるハンドリングやペダリング性能を犠牲にしないフレームジオメトリーを手に入れた次世代の電動アシストスポーツサイクルの総称だ。

昨秋から国内仕様のユニットが発表され国内導入が始まっているE-BIKEだが、本格的なサイクリングシーズンを前に国内で初めて、シマノ、ボッシュ、ヤマハの3大ドライブユニットメーカーのユニットを搭載した主要ブランドが揃って公式出展するE-BIKEに特化した試乗展示イベントが静岡県函南町で来たる5/26(土)に開催される。
「第一回 伊豆E-BIKEフェスティバル」には、MIYATA、MERIDA、TREK、CORRATEC、TERN、YAMAHA、BESVなどのブランドが出展し、会場内でE-BIKEの試乗を無料で行うことが出来る。
会場では、ビギナー向けの講習会やトークショーなどのイベントが企画されており、サステナを主宰する島下泰久氏による「モビリティの電動化とE-BIKE」をテーマにしたトークショーも開催される予定。
また、イベント当日には伊豆半島のE-BIKE文化活性化を目指した実証実験の発表が行われるという。
E-BIKEはスポーツサイクルとして捉えるだけでなく、観光のツールとしても魅力的だ。世界ジオサイトに認定されたばかりの伊豆半島には険しい峠を越えた先に世界でここにしかない風景があるが、E-BIKEで巡る伊豆半島は、きっと新しい発見があるはず。伊豆E-BIKEフェスティバルでお目当のE-BIKEを決めたら、この夏はE-BIKEで伊豆に出かけてみては如何だろうか?
■開催概要
名称:第一回 伊豆E-BIKEフェスティバル
会期:2018年5月26日(土) 10:00〜18:00
会場:道の駅 伊豆ゲートウェイ函南 〒419-0124 静岡県田方郡函南町塚本887-1
公式サイト:http://izu-ebike.jp
主催:加和太建設株式会社
後援:函南町、狩野川周辺サイクル事業推進協議会、静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会
文/難波賢二