
複数のワインディングロードと絶景が楽しめる地、長野県「八ヶ岳」。
フルモデルチェンジを果たしたボルボの新型SUV、XC60で探訪した。

TV番組「クルマでいこう!」でも活躍する人気自動車評論家であり、本誌連載のナビゲーター。悪いモノには「悪い」とハッキリ言う、ストレートな物言い、評論にも定評がある。
クルマ好きにはお馴染みの大自然に囲まれた峠道
今回の旅の目的地は観光地として、また大人の避暑地としても知られる八ヶ岳エリア。このエリアは美しい風景を楽しみながら走れる道が多く、交通量も少ないためドライブに最適で、この業界にいると、新車の試乗会や雑誌のロケなどで訪れる機会の多いお馴染みの場所だ。
しかしこの場所は行く度に新しい発見がある不思議な場所でもある。南アルプスや富士山の絶景はもちろんだが、季節によってその彩りを完全に変えるため、決して見飽きることがない。確率は高くないが条件が揃えば雲海も広がり、絶景度がさらに増す。クルマや運転を愛する人であれば、1度は訪れてほしい場所だ。
ボルボ XC60をフォトギャラリーでチェック!
最寄りのインターチェンジは中央自動車道の小淵沢IC。東京からの道のりは約200kmだが、ACC(車間維持機能付きクルーズコントロール)とステアリングアシストを組み合わせたボルボ XC60のクルージング性能はすばらしい。SUVらしからぬソフトな乗り心地と疲れ知らずの快適なシートも、快適な長距離走行をもたらしてくれる。
ICを降りるとそこからすぐに八ヶ岳高原ラインがはじまる。1時間もかからずに清里や八ヶ岳の観光スポットに到着するから、時間に余裕があれば八ヶ岳アウトレットリゾートに立ち寄ってもいいだろう。その他、カフェや自然あふれる公園など、足早にまわっても時間はあっという間に過ぎる。ここは天気の良い日は夕方と夜とでまったく異なる風景が楽しめる場所である。
夜まで時間がまだあったので、夕景を見るためにちょっと行儀は悪いが車中で食べられる菓子や飲み物を手に入れてから山中方向に進んだ。走り出すとすぐに気持ちの良いワインディングロードが続く。観光地の中心エリアだけにクルマも多いが、そこを抜ければ気持ちのいい速度域で絶景の中を走り抜けることができる。登坂車線も多く、ノンビリ走りたい人はそっちを利用することも多いので、ストレスなく走ることができるはずだ。