“これは絶対名作になる!”というヒット確実な名作の”たまご”たちを編集部員が徹底討論。
手縫いで際立つ素材本来の和らぎ

ステッチのあたりがなく柔らか

生地端を毛抜き合わせで縫うことで際のステッチを排し、生地のドレープ感を生む。芯材も極力排除し、カーディガン感覚でふわっと着られる。ウール50%、シルク30%、カシミヤ20%
高度な毛抜き合わせがクリーンな表情を生む
橋本 表と裏に別々の生地を貼り合わせたダブルフェイス生地ですね。それにしても生地端の処理が綺麗。ステッチが全然見えません。
田上 ”毛抜き合わせ”という二枚の生地を縫い合わせ、端の部分を隠す特殊縫製で仕立てているからね。コートでは見かけるけど、曲線が多いジャケットでは至難の業。
橋本 着心地も空気を羽織るような柔らかさ。あ、内側の見返し端部分もきれいに手まつりだ。腕のいい工房が手掛けていそうです。
田上 多くの有名メゾンを顧客に持つ、EU圏の実力派ファクトリーが担当しているそうだよ。
橋本 どこかヨーロッパ的な洗練を感じるのはそのせいかな。
田上 丸いシルエットもいいよね。ゆったりしたサイズ感も今の気分。
橋本 なんとなくパリの芸術家が羽織っていそうな雰囲気も。
田上 キミはいつもガチガチなジャケットばかりだけれど、秋口には、こういう肩肘張らずに洒落て見える一着もいいんじゃない?
橋本 本気で欲しくなりました。
話したのはこの2人
橋本慎司(ファッション担当)
英米のカッチリした仕立てが大好物だが、イメチェンも検討中。
田上雅人(時計・クルマ担当)
ファッションは、ラテン系の柔らかくて艶っぽいものが好み。
Brand History DESIGNWORKS
1995年にロンドンでスタート。イギリスの正統派クラシックとモードが融合した、上質な仕立てと新鮮な感覚の服を提案する。
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デザインワークス ドゥ・コート銀座店
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※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2018年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)