“これは絶対名作になる!”というヒット確実な名作の”たまご”たちを編集部員が徹底討論。
重厚ブライドルが曲線美で艶やかに

クラシックな装いにもしっくり馴染む風格あり
英国の名門タンナー「J&Eセジュイック」社が伝統レシピで作る極上のブライドルレザーを全面に使用。使うほど味わいが増していくのも魅力だ。内装は人工スエード。革製コードのキーリングも付属している。
縦30×横46×マチ10.5cm。各15万円(GANZO六本木)
端正にして味わいも増す仕事トートの模範解答
橋本 ブライドルレザーの鞄といえばブリーフやアタッシェがポピュラーで、トートは珍しいかも。
伊澤 重厚なレザーゆえ、カッチリした仕立ての鞄に使われることが多いんだよ。というか、そもそもブライドルでこういう曲線的なラインの舟形トートを作るのは、相当腕がないとできない。
橋本 2枚の大きなブライドルを縫い合わせ、下方をつまみ縫いしてマチを作っているんですね。硬いブライドルでこう仕立てるのは確かに相当な技術が必要でしょう。
伊澤 そしてコバ部分には得意の切り目仕上げが施してある。
橋本 マチの曲線が独特の色気を感じさせますね。
伊澤 じつは以前展開していたものよりハンドル長を若干長くしているんだとか。だから肩がけスタイルも颯爽とキマるよ。
橋本 ちゃんと天ジップがつき、セキュリティ面も安心。片面にオープン型のあおりポケットがあるなど実用面も行き届いてるし、これ、本気で欲しくなりましたよ。
話したのはこの2人
伊澤一臣(ファッション担当)
トートは好きだが、スーツに胸張って持てるものは未所有。
橋本慎司(ファッション担当)
英国好きゆえ、伝統のブライドルを使った今作はストライク。
Brand Story GANZO(ガンゾ)
1917年創業の老舗革小物メーカー「AJIOKA」の最高級ブランド。極上素材を日本の高度な職人技で製品化し、信奉者多数。
お問い合わせ先
GANZO 六本木
TEL:03-3408-1703
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2018年9月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)