“これは絶対名作になる!”というヒット確実な名作の”たまご”たちを編集部員が徹底討論。
紳士の足元に相応しい新イタリアン・クラシック

上質素材と巧みな仕立てでフォルムの美しさが際立つ
共にブランドを代表する「808」木型を使用し、底は半カラス仕上げ。右:アッパーにイルチアカーフを用いたUチップ。9分仕立てのグッドイヤー製。13万円。左:アッパーはチャールズ・F・ステッドのスエード。ブラックラピド製。8万9000円(テイラーアンドクロース)
正統にして色気も漂う貴族が作ったイタリア靴
橋本 イタリア靴らしくない正統派の佇まいですね。それでいて英国靴より明らかに洗練された雰囲気で、ヨーロッパの上流階級が好みそうなノーブルさも感じます。
小曽根 キミもなかなか的確な評価をするようになってきたね(笑)。エドアルド・ジャルディーニ氏は、ミラノを代表する名家出身。1989年生まれと若いけど、本当にラグジュアリーな世界を知り尽くしている人物なんだ。
橋本 工場はどこですか?
小曽根 ミラノ近郊のヴィジェーバノ。同地は靴の名産地として知られ、ジャルディーニ家はそこに工場を代々所有してきたんだ。ブランド立ち上げに際しては凄腕の職人を何人も招聘したそう。ちなみに製法は、ブラックラピドと9分仕立てのグッドイヤーの2種類。
橋本 木型も素晴らしい。ラウンドトウながら、踏まず部分が大胆にシェイプし、踵も小ぶり。注文靴のような品格と色気があります。
小曽根 今後イタリア靴を牽引する存在となることは間違いないね。
話したのはこの2人
小曽根広光(副編集長)
クラシックな色気を好む自分に、ここの靴はかなり刺さった。
橋本慎司(ファッション担当)
英&米の靴ばかり履いてきたが、これは初の伊靴となる予感。
Brand Story EDOARDO GIARDINI(エドアルド ジャルディーニ)
CEOはミラノの名家出身。ジョン ロブ、ベッタニン&ヴェントゥーリを経て、2018年春夏に自らの名を冠したブランドを立ち上げた。
お問い合わせ先
テイラーアンドクロース
TEL:03-6804-5249
[MEN’S EX 2018年5月号の記事を再構成]
撮影/若林武志 スタイリング/宮崎 司(CODE) 文/吉田 巌(十万馬力)