今季のアイテムの中から、”これは絶対名作になる!”という逸品をMEN’S EX編集部員が徹底討論。ヒット確実の傑作をご紹介する。
手彫りのギョシェ仕上げが100年の友好に華をそえる

控えめながら華やぎもあるメゾンの真骨頂的限定作
段差つきベゼルやレイルウェイトラック、コインエッジを刻んだケースバックなど、伝統の意匠は全て踏襲。手巻き(自社製Cal.4400AS)。径38mm。18KWGケース。アリゲーターストラップ。
日本限定75本。277万5000円(ヴァシュロン・コンスタンタン)
スレートグレー色文字盤を特別な装飾で気品豊かに
橋本 「トラディショナル」はどういうコレクションですか?
田上 同メゾンの中核コレクション。多彩なラインナップがあるけれど、一番シンプルなのは今作がベースとする手巻きのトラディショナルだよ。
橋本 ベースってことは…これは何か特別なモデルなんですか?
田上 日本本格上陸100周年を記念した限定作なんだ。ほら、文字盤をよく見てみて。放射線状にギョシェ装飾が入ってるでしょ? なんとこれ、職人の手彫りなんだよ。あと12時位置にはうっすら”Japan 100 year Edition”のシークレットサインも刻印。
橋本 控えめなのにオーラ満点!
田上 時計の良し悪しはルーペで拡大して見れば一発でわかるというのが僕の持論。このモデルを見れば言わんとすることがわかるでしょ?
橋本 確かに。僕もいつかこんな時計が似合う男になりたいなぁ。
田上 いやいや。こういう限定作は一期一会。本当に欲しいのなら鬼のローンを組んでも買うべきかもよ。
話したのはこの2人
田上雅人(時計・クルマ担当)
ドレス系の小ぶりな時計を物色中。今作はかなり刺さった。
橋本慎司(ファッション担当)
英国&クラシック好きが高じてアンティークのスミスを愛用。
Brand Story VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)
1755年にジュネーブに誕生以来、一度も歴史が途切れていない世界最古の時計メゾン。ドレス系から超複雑機まで多彩な名品を生む。
お問い合わせ先
ヴァシュロン・コンスタンタン
TEL:0120-63-1755
[MEN’S EX 2018年2月号の記事を再構成]
撮影/若林武志 スタイリング/宮崎 司(CODE) 文/吉田 巌(十万馬力)