エルメネジルドゼニアが、110年以上究極のスーツを作り続けられた理由

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一流スーツの原点かつ最先端
エルメネジルドゼニアの究極はいかに今、息づくか

本質を追求する物語は約110年前にこの男から始まった。
稀代の事業家であり慈善家と言われた創業者エルメネジルド・ゼニア氏。トリヴェロに50万本もの植樹をしたり、道路を通し町を作った。当時植えた植物は、現在成長し、「OASIZEGNA」と呼ばれる自然保護公園となっている。服づくりを広い視野で根本から組み立てる、そんな氏の哲学は今も生きているのだ。

本質を追求する物語は約110年前にこの男から始まった。

エルメネジルド ゼニアが今季掲げているテーマに、上質な装いの「究極」が窺える。

「What makes a man」。

このメッセージは男のアイデンティティを形成するもの、すなわち精神やライフスタイルと男の内面にフォーカスし、何を着るかの前に自分がどうありたいかを見つめるべきだと、本質を問うものだ。

ファブリックメーカーとして1910年に創業した同社。初代エルメネジルド・ゼニア氏の頃より、服の心臓部と言える原毛の品質管理からこだわり、それを着る者のライフスタイルに寄り添う形にすることを指針に歩んできた。最終製品に至るまで全工程を自社で行い、素材も意匠も作りにもその哲学、クオリティが徹底されている。

その中で今回出合った2着のスーツ。一着は超が付くほど特別なウールを用いた「ミラノ」モデル。生地のエキスパートが誇る、12ミクロンという極細の原毛からなる生地「12mil mil12」を用いている。繊細な光沢が放つエレガンスが、着る者に高貴な佇まいをもたらしてくれるだろう。

もう一着は、ドロップ9の攻めたシェイプを美しく形にした新モデル「シティ」。より軽快にモダンに装いたいという、今の時代の最先端の感覚に呼応する。

両者は一見ベーシックだが着る者の心持ちも目的も異なる、対極の個性を表すものだ。その人の"らしさ"やマインド、ライフスタイルに、明確に寄り添える服であること。そこに老舗が出す「究極の上質」の答えがある。

エルメネジルド ゼニアが自社で出していた「TOP」と呼ばれるマガジンの1975年当時の頁。服だけではなく男の生き方、生き様を表現するビジュアルを当時から追求していた。

エルメネジルド ゼニアが自社で出していた「TOP」と呼ばれるマガジンの1975年当時の頁。服だけではなく男の生き方、生き様を表現するビジュアルを当時から追求していた。

1980年にパリに1号店が開店した際のアンジェロ&アルド ゼニア(創業者の息子たち)。

1980年にパリに1号店が開店した際のアンジェロ&アルド ゼニア(創業者の息子たち)。

創業当初から、全生地の混率を記録し残している。

創業当初から、全生地の混率を記録し残している。

創業当初から、全生地の混率を記録し残している。

創業当初から、全生地の混率を記録し残している。

工場があるのは伊・トリヴェロ。

工場があるのは伊・トリヴェロ。

地域住人達の労働環境を整え、作り手からも愛される服作りを行っている。

地域住人達の労働環境を整え、作り手からも愛される服作りを行っている。

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2019年VOL.306月号

2019

VOL.306

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