期待の新サロン「齋藤服飾研究所」で 英国的なジャケットをオーダーしてみた(後編)

NULL
Facebook
Twitter
友だち追加
「齋藤服飾研究所」の齋藤秀明さんとブリフトアッシュ代表の長谷川裕也さん
前編はコチラ

2018年11月、東京・浅草橋に「齋藤服飾研究所」がオープンした。こちらは、これまで、英国ブランドの洋服からラゲッジまで、幅広くフィッティングやリペアを手掛けてきた齋藤秀明さんが始めたオーダーサロンだ。一般的なテーラーと異なり、衣装(タキシードやTV番組用)、制服(企業・ショップ)、古着のリサイズ、パーソナルスタイリングの依頼にも対応する。

早くも業界関係者の注目を集めている齋藤服飾研究所で、ブリフトアッシュ代表の長谷川裕也さんのオーダーに同行。オーダーを通じて、いま注目を集める英国的なスタイルの魅力を紹介する。

遂に完成した待望のジャケット

オーダーから約2か月を経て長谷川さんの注文したジャケットが完成した。本企画の前編で紹介した通り、「ロックンローラーの私服みたいな一着」という長谷川さんの希望を反映したものだ。

改めてオーダー品を紹介しよう。ジャケットは真っ黒のハリスツイードを使ったシングル仕様で、ピークトラペルにスラントポケット、サイドベンツ、包みボタンといったディテールが特徴。

「齋藤服飾研究所」の齋藤秀明さんとブリフトアッシュ代表の長谷川裕也さんとオーダーしたジャケット
長谷川さんが、これぞ! と注文したのが鮮やかなロイヤルブルーの裏地。実はこちら、長谷川さんがジョンロブにオーダーした靴のライニングと同じカラーなのだ。黒とのコントラストが実に個性的。

納品時には注文主に試着をしてもらい、齋藤さんが入念に仕上がり寸法やバランスフィット感を確認していく。

身体をきれいに包めているかどうかを齋藤さんが確認中
背幅と肩幅が広く、前肩の長谷川さんの体形の場合、前身頃をやや狭く作らないとフロントで生地がだぶついてしまう。想定通り、身体をきれいに包めているかどうかを齋藤さんが確認中。
カフスは身生地の包みボタン。

カフスは身生地の包みボタン。

フロントは1ボタンの包みボタン。ボタン位置をやや低めに置くことで、すっきり細身に仕上がっている。

フロントは1ボタンの包みボタン。ボタン位置をやや低めに置くことで、すっきり細身に仕上がっている。

英国的なディテールとして知られる、スラントポケット。

英国的なディテールとして知られる、スラントポケット。

やや深めに入れたサイドベンツ。

やや深めに入れたサイドベンツ。

「ロックンローラー」のキーワードに応えるべく、齋藤さんは襟裏に赤いベルベット生地を選んだ。

「ロックンローラー」のキーワードに応えるべく、齋藤さんは襟裏に赤いベルベット生地を選んだ。

齋藤さんが非常に苦心したのがアームホール。細く見えて着心地がよい、さらに長谷川さんの体形に合うよう、形状に独自の工夫がある。

齋藤さんが非常に苦心したのがアームホール。細く見えて着心地がよい、さらに長谷川さんの体形に合うよう、形状に独自の工夫がある。

2024

VOL.341

Spring

  1. 1
2
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop