シャツ職人山神氏が脱帽した「山の上テーラリング」の技とは?

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口には出さないけれど、心の中では敬服…優れた職人どうしには、そんな密かなシンパシーがある。それは作るモノが違ってもしかり。2018年の終わり、照れる彼らに”ここには惚れた”を告白してもらった。


山神正則(シャツ職人/山神シャツ)
loves 山上佳彦(山の上テーラリング)

山上佳彦さん・山神正則さん
左:山上佳彦(山の上テーラリング) 右:山神正則(シャツ職人/山神シャツ)

「彼の仕事には嘘がない。自分に厳しい、誠実な仕事ぶりには脱帽です」(山神さん)

日本では希少なビスポークシャツ職人として獅子奮迅の活躍を見せる山神氏。そんな気鋭職人も、山上氏の仕事ぶりには舌を巻いたという。「彼の師匠の大島崇照さんとは旧知の仲で、山上さんも修業時代から知っていました。今年6月に山の上テーラリングとして始動しましたが、師匠譲りの美しい仕立てですね。頑固な職人気質で、決して仕事に妥協しません。若手ですが頼もしいテーラーです」(山神さん)

「師匠の教えを守り、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねています」(山上さん)

「師匠は非常にクオリティに厳しい人で、一方”スタイルがないのがスタイル”と標榜する柔軟な人でもあります。私もその姿勢を受け継ぎ、今はひとつひとつの仕事を丁寧に積み重ねています。ただ、武道で”守破離”という言葉があるように、私もいつか師匠が教えてくれた型を破り、離れる日がくるかもしれません。日々、自問自答を繰り返しながら、仕立ての技と感性を磨いているところですね」(山上さん)

<strong>上襟が大きくローゴージ</strong><br>上襟が大きく、ゴージの角度がグッと下がった襟周りが個性的。肩パッドは用いず、胸の芯地を肩まで回して軽く柔らかに仕立てているそうだ。

上襟が大きくローゴージ
上襟が大きく、ゴージの角度がグッと下がった襟周りが個性的。肩パッドは用いず、胸の芯地を肩まで回して軽く柔らかに仕立てているそうだ。

<strong>袖のボタンは3つがスタイル</strong><br>イタリアやイギリスのスーツは袖ボタン4つが一般的だが、山上氏は3つが定番。また身頃のポケットはフラップなしの両玉縁を基本としている。

袖のボタンは3つがスタイル
イタリアやイギリスのスーツは袖ボタン4つが一般的だが、山上氏は3つが定番。また身頃のポケットはフラップなしの両玉縁を基本としている。

2024

VOL.341

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