今、アジアでもっともエキサイティングな旅先は「マカオ」だ!

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マカオは今、アートで溢れている

日本からの距離も近く気軽に足を運びやすいマカオは、一攫千金を夢見るギャンブラーたちにとって格好の目的地だった。しかし、今やここマカオの愉しみはカジノだけに留まらない。東西の古き良き街並みと相対し、エンターテイメント文化と共に発展した統合型リゾートやラグジュアリーホテルの上陸により、マカオは一大”アートタウン”へと変貌を遂げている。「アートで巡るマカオ」こそ、旅人を驚かせ感動を与える、今もっともエキサイティングなアジア旅だ。

カジノの街!? いや、これからは芸術の街だ!

建築物が多く残る「マカオ市街地区」
ポルトガルの影響を受けた建築物が多く残る「マカオ市街地区」として世界遺産に登録されたのは、古跡30ヶ所。それらの全てがマカオ半島の南西地区に集中している。

今、マカオは自由に鑑賞できるアートの宝庫だ

ここ10年でマカオは目覚ましく進化し、躍動する街に生まれ変わった。「マカオへの旅=カジノ」は、ひと昔前の話。今や、マカオでは日本でも話題の「IR(Integrated Resort)」の開発がピークを迎えている。IRとは、カジノだけを指すのではなく、スパやプール、グルメ、ショッピング、シアター、ショーなど、ホテルに滞在するだけで十分楽しめる要素が凝縮した統合型リゾートのこと。

そして、成熟したデスティネーションとして、また観光素材の奥行きを出すうえで、マカオ当局が近年力を注いでいるのがアートだ。アートをマカオ観光の新たな目玉にしようと、マカオ政府文化局の主導で、IR運営事業者6社が協賛、参加、「街全体が美術館」をコンセプトに、街全体をアート・ギャラリーに見立て、文化的な魅力を発信している。

しかも、マカオの街に点在するアート作品のほとんどは、パブリックスペースに展示されており、目印のスタンドを探しながら自由に作品を鑑賞することができる。これは、この街ならではの贅沢なアートの愉しみ方だ。

特に、マカオ半島を隔てた北部のタイパ・ビレッジや南部のコロアンでも、街をあげて政府やビルオーナーらと共同で、アートによる活性化に力を注ぐ。空き家や倉庫の壁をキャンバスに見立て、地元の美術学校出身者や海外で活躍する新鋭の芸術家たちが自由に創作活動を行えるよう環境を整備しているのだ。

さらに、香港との間に「港珠澳大橋」が開通したことも、マカオ人気に追い風を吹かせている。これにより香港空港とマカオがバスにより40分程度で繋がった。香港〜マカオ・珠海間のアクセスが飛躍的に便利になったのだ。アートを軸としたマカオを取り巻くエリアから、ますます目が離せない。

歴史市街地区の中心地「セナド広場」
歴史市街地区の中心地「セナド広場」
カラフルなバロック様式のファサードが目を引く「聖ドミニコ教会」
カラフルなバロック様式のファサードが目を引く「聖ドミニコ教会」
外面だけ焼け残った「聖ポール天主堂跡」
外面だけ焼け残った「聖ポール天主堂跡」
街なかやミュージアム、ホテルに点在するアートを愉しむには、こちらのスタンドが目印
街なかやミュージアム、ホテルに点在するアートを愉しむには、こちらのスタンドが目印。QRコードで情報を読み取って、自分だけの「アート・アーカイブ」を作る楽しみも。

旧市街地を中心にストリートアートが溢れている(写真4枚)

タイパの官也街を散策すると、アーティストによるウォールアートが。

タイパの官也街を散策すると、アーティストによるウォールアートが。

セナド広場近くの路地で見つけたのは、頭上を覆いつくす中国傘のインスタレーション。

セナド広場近くの路地で見つけたのは、頭上を覆いつくす中国傘のインスタレーション。

タイパ市政公園では地元の芸術家、黄 家龍氏がポルトガル人の著名詩人、フェルナンド・ペソアの視点で彫刻した像が踊る。

タイパ市政公園では地元の芸術家、黄 家龍氏がポルトガル人の著名詩人、フェルナンド・ペソアの視点で彫刻した像が踊る。

タイパで見つけた色鮮やかなウォールアート。

タイパで見つけた色鮮やかなウォールアート。

2024

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