「あえて会社の規模を追求しない姿勢も、これからのビジネスリーダーには必要」〜シニフィアン 朝倉祐介さん〜【加藤綾子/一流思考のヒント】

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多くの個を束ね、組織を成功に導いている一流のトップには、どんな思考があるか?会社のマネジメントにも役立つ”ヒント”を加藤綾子さんがそっと探り、お届けする。

第18回 シニフィアン株式会社共同代表 朝倉祐介さん[前編]

加藤 綾子さん、朝倉祐介さん
加藤さん衣装:ドレス12万3000円/エンポリオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン) 靴11万5000円/クリスチャン ルブタン(クリスチャン ルブタン ジャパン) ピアス2万2000円/ヴイエーヴァンドーム青山(ヴイエーヴァンドーム青山 有楽町マルイ店)

※最後に加藤綾子さんのスペシャルフォトギャラリー付き!

Profile
加藤綾子 Ayako Kato
1985年生まれ。2008年フジテレビ入社、2016年、フリーアナウンサーに。現在は『ホンマでっか!? TV』(CX)のMCのほか、報道番組『Live News it!』(CX)のメインキャスターを務める。書籍『会話は、とぎれていい 愛される48のヒント』(文響社刊)も発売中。

朝倉祐介 Yusuke Asakura
1982年生まれ。競馬騎手養成学校、競走馬育成業務を経て、東京大学法学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。大学在学中に設立したネイキッドテクノロジー社に復帰し代表に就任、ミクシィ社への売却に伴い同社に入社後、代表取締役兼CEOに就任。退任後はスタンフォード大学客員研究員などを経て、2017年より現職。

「小さなスタートアップで大きなインパクトを。あえて会社の規模を追求しない姿勢も、これからのビジネスリーダーには必要です」
(朝倉さん)

そうならざるを得ない環境に無理矢理でも自分を置く

加藤朝倉さんはミクシィの社長時代にその業績回復を牽引された功績で知られますが、阪神競馬場の近くで育たれて、少年時代は本気で騎手を目指してオーストラリアの競馬学校で学ばれた時期がおありになったと。

朝倉身長が伸びすぎて諦めましたが、そのせいか、相手の人となりを馬のパターンに例えて感じることもあります(笑)。

加藤今はどのような毎日を過ごされているんですか?

朝倉セプテーニとラスクルという上場会社の社外取締役を務めながら、9割9分は共同代表を務めているシニフィアンという会社の仕事に注力しています。主たる活動はスタートアップの成長支援なんですが、変わっているかもしれないところとしては、投資やアドバイザリーといった異なるアプローチで関与していることと、未上場企業だけでなく上場後も急成長を目指す新興企業もスタートアップと捉え、上場企業も併せてサポートしていることです。仕事で接するのは、未上場と上場企業のトップの方々ですね。

加藤会社の規模としては?

朝倉本当に小所帯で、共同代表の3人しかいません。ただ、この規模感は意識してそうしていて、内側の組織をマネジメントするより、なるべく外に向き合うことにエネルギーを使いたい。

加藤なぜそういう考えに?

朝倉企業を支援する他の会社を見ていて感じるのが、独立系の投資銀行であれコンサルティングファームであれ、規模の拡大を追求すると、どうしても人を抱えなきゃいけなくなる。そうこうしているうちに気がついたら、抱えた人たちを食べさせていくことが主目的にすり替わっているような瞬間があるなぁと感じて。であれば、我々はいっそ会社のスケールは追わず、納得がいく人たちと納得できる仕事だけを追求していこうと。

加藤社員が増えることで、思っていた目標とは違ったところに向かってしまう傾向があるんですね。

朝倉そうですね。ですから、いかに人をうまくマネジメントするかよりも、いかにマネジメントをしなくて済む環境を作るかということに意識が向いています。加えて、人口減少によって今後、働き手が減ることは避けられません。その点においても小さな組織でも大きなインパクトを与えるような事業をどう実現するか。これから先のビジネスリーダーにとっては向き合わざるを得ない課題なんじゃないかと捉えています。

加藤具体的にはどのようなやり方があるんでしょうか?

朝倉僕たちが関わっているスタートアップの世界でも事業を通して新しいプロダクトや技術がどんどん生まれています。そうしたものを使って自動化することで、人手をかけなくても多くの仕事ができるようになってきています。

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