「右にスッポ抜けないアスリート系ドライバー」スリクソン Z585 ドライバー【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.31】

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プロコーチの奥嶋誠昭とゴルフ大好きライターの鶴原弘高が、最新の注目クラブやシャフトの性能を徹底レビューする当企画。毎回試打を担当している奥嶋プロが女子ツアー帯同でおやすみのため、今回から特別ゲストとしてクラブフィッターの鹿又芳典さんが登場! 【クラブフィッター&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー】としてお送りします。

SRIXON Z585 DRIVER

ゼロから設計しなおした新生スリクソンは、
アマチュアでも簡単に飛ばせて、やさしさ満点!

SRIXON Z585 DRIVER

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ  奥嶋プロの代打として、今回から数回にわたってカノマタさんに試打をお願いすることになりました。どうぞよろしくお願いします! 僕はひんぱんにカノマタさんに雑誌などの取材をさせてもらっていますが、それと同じ感じで大丈夫です(笑)

鹿又さん 鹿又さん 了解しました。今回試打するのは、スリクソンの「Z585 ドライバー」なんですね。話題性のある注目モデルだと思います。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 最初にこの「Z585 ドライバー」を見たときに、前モデル「Z565 ドライバー」からのあまりの変容ぶりに驚いちゃいましたよ。ヘッドの素材や構造が変わっているし、ヘッド形状や構えたときの見た目の印象も、従来のスリクソンとはまったく違う

鹿又さん 鹿又さん メーカーが自ら"ゼロ・スリクソン"と銘打っていますが、この「Z585 ドライバー」と兄弟モデルの「Z785 ドライバー」は、ゼロベースで開発したモデルだそうです。本当に見た目からして劇的に変わりましたよね。僕は以前にも仕事で試打していますが、性能のほうもずいぶん変わっているんですよ。

SRIXON Z585 DRIVER
ヘッド形状は三角形に近く、シャローバックの現代的な形状。クラウンのヒール側は地面に付きそうなぐらい低い位置に設計されている。「Z585 ドライバー」はシンプルな接着ネックが採用されていて、ロフト角などの調整機能は省かれている。試打クラブのロフト角は10.5度。シャフトは標準装着の「Miyazaki Mahana」のフレックスS


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ では、さっそくカノマタさんから打ってみてください。そんなに頑張らない程度のヘッドスピードでOKですよ。

鹿又さん 鹿又さん では、ヘッドスピード42m/sぐらいで打ってみますね。



ゴルフクラブ試打
カノマタさんがドライバーのヘッドスピード約42m/sで試打


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 打ち出し角16.5度、スピン量2739と計測されました。どちらも少し多めなので、カノマタさんの場合は、ロフト角9.5度のほうが飛ばせるかも知れませんね。そんで、打ってみてどうです?

鹿又さん鹿又さん プロが使うアスリート向けのドライバーとは思えないぐらい、やさしく打てるドライバーです。アベレージゴルファー向けに開発されているゼクシオだと少し物足りないという人が、そのままこのモデルに乗り換えられるぐらいに簡単。ツルハラさんが打ったら、物足りなく感じると思いますよ。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ では、僕も打ってみます!



ゴルフクラブ試打
アマチュア代表、ツルハラがドライバーのヘッドスピード約46m/sで試打


鹿又さん 鹿又さん 右に打ち出して左に戻ってくるナイスショットのドローですね。打ち出しの高さやスピン量もいい数値です。よく飛んでいますけど、ツルハラさんにはシャフトがアンダースペックで振りづらくないですか?

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ おっしゃるとおりで、シャフトにコシがなくてミートさせづらく、正直言って打ちづらいです。ただし、ヘッドの性能は良さそうです。打つ前にイメージしていたよりも球がよくつかまるので、そこは少し意外でしたけど。

鹿又さん鹿又さん 前作までのスリクソンは、真っ黒いヘッドで昔ながらのオーソドックスな形状をしていて、球をつかまえて打っていく人が、球筋を操作して使うタイプのモデルでした。プロからの要望を聞き入れて開発されていたから、いかにもプロモデル然としていたんです。けれど、この「Z585 ドライバー」は、よりやさしく、まっすぐ遠くへ飛ばせるようにメーカー主導で開発されたことを感じさせるモデルです。誰が打ってもオートマチックに球をつかまえて飛ばせると思いますよ。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ アベレージゴルファーでも難なく使いこなせるスクリソン、ですね。

鹿又さん鹿又さん とくにシャフトに関しては軟らかめで、ヘッドスピード40m/s前後の人でもフレックスSを使えそうなぐらいです。先端側がよく仕事をするシャフトなので、球のつかまりも補助してくれます。

鶴原弘高さん ライター・ツルハラ ゼクシオと比べると、球の打ち出しが低めで、スピン量は少なめです。けれど、球のつかまりの良さとオフセンターヒット時の許容性はゼクシオ並ですね。

鹿又さん鹿又さん "ゼロ・スリクソン"で新たに採用されたフェース素材やカップフェース構造は、ゼクシオの開発で培われたものです。ゼクシオとはヘッドの見た目が全然違いますが、打ってみると「ゼクシオ・プロ」と名付けたくなるぐらいの性能なんですよね。

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ドライバーヘッドのカットサンプル。スリクソンで初めてカーボンクラウンを採用し、ゼクシオと同じカップフェース構造になっている


鶴原弘高さん ライター・ツルハラ 打感がとてもいいし、ミスヒットにも強い! スライス傾向のゴルファーには、とても扱いやすいモデルでしょうね。ただし、アスリートブランドのスリクソンにしては、やはり純正シャフトがヤワすぎるんじゃないかと僕は思います。そこだけが残念です。

鹿又さん鹿又さん そうですね。ヘッドスピードが速めのゴルファーであれば、カスタムシャフトでオーダーするか、リシャフトして使ったほうがいいでしょうね。そのほうがヘッド性能をいかして安定して飛ばせると思います。

試打した製品の情報はコチラ
ダンロップ ゴルフィングワールド

鹿又さん 鹿又芳典/かのまた・よしのり
クラブフィッター兼クラフトマンとして、千葉県内でゴルフ工房【Magic】を経営。長年の経験と知識をいかしたフィッティングとクラフト技術は、幅広いゴルファーから絶大な信頼を得ている。クラブの性能評価においても優れたスキルを持ち、メディアへの出演も多数。

鶴原弘高さん 鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制サイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club



文/鶴原弘高

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