綿谷寛画伯の男の嗜みシネモード#11「マックイーンのスプリングコート姿」

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成熟した男性を目指すならそれ相応の装い術や嗜みの作法を身につけておきたいものだ。古今の映画に精通する綿谷画伯が印象に残った、映画のワンシーンから切り取りそれらを解説する。

絵と文・綿谷 寛

マックイーンのスプリングコート姿

今月のお題 マックイーンのスプリングコート姿

未熟なダメ男から学ぶトレンチの着こなし

今年は例年になく桜の開花が早く、このまま一気に暖かくなるのかなと思いきや、いやいやまだまだ肌寒い日もあったりで、寒暖の差が激しいこの時季の身支度は悩ましいものだ。で、そんなとき重宝するのがコットンやナイロン素材のスプリングコート。

そのコートもモダナイズとかいって、長いこと細身でショート丈がもてはやされる時代が続いたけど、ここにきてようやくロングコートが再び注目されるように。小誌でも多く扱うようになりました。

でもさ、コートってしょっちゅう買い替えるもんでもないし、一度買ったら10年は着続けたいもの。失敗はしたくないよね。

この春、登板回数が多いピーチスキンのバブアーのバルカラーコート。これなんか今から10年以上前に某ショップ店長にすすめられて購入したものだけど、ショート丈のコート全盛時代に膝下のオーバーニーレングスという変わり種。でも当時はバブアーの新作で、これぞ本格的英国調!と店長に背中を押されて着てはみたけれど、いかんせんロング丈なもので、堪らず服飾評論家の遠山周平さんと「ハケット ロンドン」のジェレミー・ハケットさんに相談したところ、両先生とも「大丈夫。もうすぐロングコートの時代が来るから」との回答。それから苦節10年ですよ……(苦笑)。その後、このコートが定番になったという話は聞いてない。

2024

VOL.341

Spring

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