万年筆を選ぶなら”中字”、インクは”青”にすべし

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道具も手紙のうち——普段、言葉にできない想いや、相手を気遣う心を文字に託す手段である手紙。そこにもう一つ深い想いを伝えたい時に、文字を綴る道具にも気を遣えたらどんなに素敵だろうか。選ぶインクの色、筆圧……あらゆるポイントで自分の個性が映し出されるのだ。

パイロットのエラボー2万5000円、色彩雫50?
万年筆:ELABO(エラボー) インク:色彩雫 紺碧(IROSHIZUKU KONPEKI)
PILOT
パイロット

日本文字の美しさを最大限に表現
PILOTのELABOは、「とめ」、「はね」、「はらい」のある、日本の文字を書くことに適しているのが特徴だ。ソフトタッチでありながら、コシのあるオリジナリティあふれる書き味を実現。全24色のうち7色もの青を展開する、こちらもPILOTの色彩雫シリーズ。それぞれが持つ微妙な発色や濃淡を楽しむことができ、日本人が持つ繊細な感情を表現することを可能としたインク。パイロットのエラボー2万5000円、色彩雫50? 各1500円(パイロット)

「色彩雫」のカラーバリエーション


一本あれば、多彩な表現で気持ちを伝えることが可能

文字を書くこと自体が減ったデジタル全盛の現代だからこそ、握っただけで背筋が伸び、気持ちも凛とする万年筆で手紙を書く。紙に乗せたインクにボールペンとは一味違う温かみを感じ、普段とはちょっと違う自分の文字に心も躍る。一方では、一過性のブームではなく、世界的に供給が追いつかないほどに、万年筆が再度定着してきているという話も聞く。使うほどにペン先が馴染み、書き癖を学んでくれることに愛着を覚えての人気なのだろうか。

また、万年筆の良き相棒であるインクと、心臓部であるペン先の存在も忘れてはならない。中でも注目すべきは、王道色と言われるブルーブラックから、濃淡を使い分けることで、ビジネスシーンをはじめ、幅広い味わいを楽しめる青インクの世界。そして、万年筆が持つ魅力を感じやすく、メリハリのある字を書きやすい中字のペン先。こだわればきりがない世界の広がりがファンを離さない理由であるように、デザイン、インクの色、書き心地を加味した好みの組み合わせを見つけることが、奥深い万年筆の嗜みでもあるのだ。



※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年4月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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