手は口ほどにモノを言う「 ピアジェ アルティプラノ」

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手腕、手練、上手、敏腕など、賞賛の意を込めた手や腕に関する成句は多い。手は体の重要な一部であり、手元の主張は時に言葉以上の説得力をもつ。ゆえに自らのキャラクターを表すメッセージとしての意思ある時計選びが重要となるのだ。

ピアジェ
男の魅力を代弁する腕時計

今月の代弁する、人となり

優美高妙、清廉恪勤──大人の気品を備え、人柄や才能にも優れる。真のエレガンスとは、着飾ることのないシンプルな上質の中にある。薄くミニマルな2針の腕時計こそが、気品ある男の腕にふさわしい。

エレガンスを極めるシンプルな薄型時計

かのレオナルド・ダ・ヴィンチは、かつて「シンプルであることは、究極の洗練である」と語った。20世紀の世界三大建築家の一人ミース・ファン・デル・ローエは、「Less is more」との金言を遺す。すなわちシンプルであるほど、豊かになると提唱したのである。ファッションも、同じ。つまり引き算の美学である。シャツでひねりを利かせ無地のネイビーのスーツ、無地のタイで引く。腕時計もまた、同様である。シンプルなほど、そして薄いほど気品とドレッシィさとを強く印象付けられる。ピアジェの「アルティプラノ」は、そんなシンプルさと薄さとを極めた、ドレスウォッチのお手本。ケース厚は、わずか6ミリに抑えられている。この薄さをかなえるのは、2.1ミリ厚の極薄ムーブメントの傑作キャリバー430P。そしてダイヤルはスリムな時分針と、やはり細身のバーインデックスだけで構成され、ミニマルさを極める。ミース・ファン・デル・ローエは、「神は細部に宿る」との言葉も遺した。アルティプラノは針とインデックスの長さ、そしてダイヤルの余白が絶妙に計算され、簡素な中に真のエレガンスを宿す。

ピアジェ

PIAGET
ピアジェ

アルティプラノ

シンプルかつエレガント極薄だからこその気品ある1本

6ミリ厚の薄型ケースは、サイズも小振り。シンプルなダイヤルのデザインは1957年製モデルを規範とし、適度なクラシック感も併せ持つ。ジュエラーとしての側面を持つピアジェらしく、ケースの仕上がりも極めて上質。丁寧なポリッシュ仕上げで完璧な鏡面をかなえたケースが光を受けて煌めいて、スーツの袖口に色香を添える。手巻き。径38mm。18KWGケース。アリゲーターストラップ。187万5000円(ピアジェ コンタクトセンター)

スーツ13万円/ブリッラ ペル イルグスト、シャツ2万9000円/バグッタ、タイ2万円/フランコ バッシ(以上ビームス 六本木ヒルズ)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年4月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)


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