同僚より自分の給料が高い...そんなとき、なんて言うべき?【大人の言い訳講座】

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大人の言い訳は、相手への誠意でありやさしさであり愛です。何かとややこしくてままならない大人の日々ですが、適切な言い訳を繰り出して、自分を守りつつ周囲のストレスをできるだけ少なくしてしまいましょう。

言い訳のイメージイラスト

石原 壮一郎さん

講師
石原 壮一郎さん

1963年三重県生まれ。大人の美しさと可能性を追求するコラムニスト。1993年に『大人養成講座』でデビュー以来、日本の大人シーンを牽引している。『家族史ノート――平成と昭和の記憶が明日の希望となる』が3月9日に発売!

自分のほうが、給料が少し高い

その理由を真摯に説明すればするほどますます窮地に陥る

同期や同級生との給料の話題は、極めてデリケートです。お互い気になってはいますが、軽々しく聞いたり話したりできません。

それでも何かの拍子に具体的な額が判明し、どっちが高いかわかってしまいました。この場合、ピンチの状態に追い込まれ、言い訳が必要となるのは、言うまでもなく「高かった側」です。

当然のような顔をしてしまったり、余裕の態度で「たいした差じゃないよ」なんて慰めたりするのは絶対にタブー。その瞬間に縁を切られるでしょう。明らかに差が大きい場合は、そんな話題にはなりません。しょせんはドングリの何とかですが、だからこそ気になるとも言えます。まず必要なのは、驚くこと。

「えーっ!なんでそういうことになるんだよ。おかしいだろ!」

なんでと聞かれても、おかしいだろと詰め寄られても、相手だって困ります。しかし、そうやって驚くのが、ちょっと高かった側の礼儀であり、軋轢を最小限に抑えるためのテクニックです。

その上で、苦い表情をしつつ、いきなり嘆き始めます。

「だけどウチは、○歳(今の年齢+5歳ぐらい)からの伸びが鈍いんだよなあ......」

「このご時世なのに、残業がやたら多くて、しかも半分ぐらいしか認めてくれないからなあ......」

事実かどうかは関係ありません。適当な理由で漠然と嘆くことこそが、この状況における最適な謙遜です。理由を真摯に説明しようとすればするほど、差を埋める難しさが明確になり、むしろ墓穴を掘ることになるでしょう。

あるいは、どっかで聞いたような単語で、比較の根拠となる部分を曖昧にする手もあります。

「とはいっても、名目賃金と実質賃金はまた違うからね......」

何がどう違うのかはわからなくても、「なるほど、そうかもな」という雰囲気になる......かも。

表面的には辛い状況ですが、心の奥ではこっそり「言い訳する喜び」も感じているはず。それはそれで、ありがたく噛みしめさせてもらいましょう。とても小さくてセコイ喜びであることからは、全力で目をそらしつつ。


言い訳の極意

いろんなことをあえて
曖昧にしつつ、顔で嘆いて
心で喜びを噛みしめる――。
言い訳は時に秘密の愉悦を
与えてくれる。




[MEN'S EX 2019年4月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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