仕事時にアンティークウォッチをつけるのはルール違反?

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仕事時にアンティークウォッチをつけるのはルール違反? 1959年製のオメガ コンステレーション(参考価格46万円)。扱い方のルールさえ守れば”現役”そのものだ。この時計については、こちらの記事を。

これから購入を考えているビギナーは特に必見!

アンティークウォッチの愉しみ方と注意点

ふだんは現行品の腕時計をしているけど、アンティークウォッチにも興味がある。だけどアンティーク品って何を基準に選び、どうやって扱えばいいのか心配な面も…。

そんなあなたに、アンティーク時計専門店「ケアーズ」のオーナー・川瀬友和さんの監修のもと、その愉しみ方と注意点を解説する。これからアンティークの世界に足を踏み入れようとしている方は、ぜひ参考にしてほしい。

アンティークウォッチの愉しみ方

(1)手作りのよさを愉しむ

一般的に時計の世界で”アンティーク”、”ヴィンテージ”と呼ばれるのは、製造から50年を超えた製品のことを指す。1970年付近を境に、いわゆるクォーツショックもあいまって、時計製造は大量生産体制の工業化へとシフトする。それ以前の時計作りは外装からムーブメントまで、一つひとつが職人の手作業で行われており、大量生産品にはない美しさと温もりがある。また、パーツ一つとっても高品質かつ作り込みがよく、ムーブメントも低振動(ロービート)のものがほとんどであるため、半世紀以上経てもしっかり動く丈夫で長持ちの製品が多い。

(2)デザインとサイズ感を愉しむ

アンティークと一概にいっても時代ごとにデザインや趣が異なる。たとえば、1920〜’30年代はアールデコの影響が色濃い華麗なスタイル、’40〜50年代は現行のドレスウォッチの原型となるシンプル&エレガントなスタイル、’60年代はレトロフューチャーな個性派のスタイルなど、それぞれの嗜好に合わせたスタイルが各時代から選べる。また総じて、現行品のケースサイズが径40mm以上であるのに対し、アンティークは径32〜36mm程度がメイン。スーツやジャケットの袖もとにぴったり収まる上品なサイズ感もアンティークならでは。

仕事時にアンティークウォッチをつけるのはルール違反? 1930年〜’70年代製のアンティークウォッチは、まさに往年の雰囲気たっぷり。それぞれの時計の解説は、こちらの記事を。

(3)経年変化を愉しむ

時計は使い込むほどに文字盤や針の焼けや染み、金属表面の劣化などが生じる。これらの経年変化は使い方や環境によって個体差があるため、アンティークに同じ商品はひとつたりともない。こうした独特の持ち味を楽しむのもアンティークの魅力であり、逆にこれが楽しめない人はアンティーク向きではないといえる。以前は日本のアンティークファンの間でも未使用に近い”ミント品”が好まれていたが、近年は経年変化をひとつのデザインととらえる傾向が高まってきているようだ。

(4)無銘ブランドを愉しむ

ロレックス、オメガ、IWCをはじめ、時計界には創業100年以上を超える老舗ブランドが数多い。一方、高品質な時計作りを行いつつも、現在は姿を消してしまったブランドも少なくない。じつはそうした”無銘ブランド”のなかにも名品は多く、現行ブランドと同等の品質ながら価格が抑えめなので狙い目だ。また同時に、現行ブランドにおいても、今や製造中止や廃盤となっている希少なモデルが入手できるのもアンティークの醍醐味である。

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