【今月のインタビュー】西島秀俊さん・篠原涼子さん/映画『人魚の眠る家』

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東野圭吾によるベストセラー小説が実写化。映画初共演のふたりが演じたのは、愛する子どもに訪れた悲劇に直面し、究極の選択を迫られることになる夫婦。撮影現場のことからプライベートまで、いろいろお話をお伺いしました。

篠原涼子、西島秀俊

篠原さんはすごかった。完全にその役になりきっていました。

西島秀俊
仕事のとき以外でもスーツを着ることは多い

西島秀俊

Profile
1971年東京都生まれ。'94年に『居酒屋ゆうれい』で映画初出演。その後も数多くの映画やドラマに出演。最近の出演作として、ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』('17年)、『奥様は、取り扱い注意』('17年)、映画『クリーピー偽りの隣人』('16年)、『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』('17年)などがある。現在、出演作『散り椿』『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が公開中。'19年には主演映画『空母いぶき』が公開予定。

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共演者のみなさんのお芝居に引き出してもらったなって思います。

篠原涼子
スーツを着ている人は腕を絡めたくなる感じがする

篠原涼子

Profile
1973年群馬県生まれ。'90年に東京パフォーマンスドールのメンバーとしてデビュー。以降、歌手や女優として活躍。主な出演作にドラマ『アンフェア』シリーズ('06年、'11年、'15年)、『ラスト♡シンデレラ』('13年)、『オトナ女子』('15年)、『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!? ~』('17年)、映画『アンフェア -the end-』('15年)、『北の桜守』('18年)などがある。現在、主演映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が公開中。'19年には主演映画『今日も嫌がらせ弁当』が公開予定。

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すべてのシーンが印象に残っている

11月16日より全国公開される映画『人魚の眠る家』。堤 幸彦がメガホンを取り、東野圭吾のベストセラー小説を映画化したこの作品で、ふたりは夫婦役で共演している。

物語は、離婚寸前の仮面夫婦のもとに、娘がプールで溺れたという知らせが届くところから始まる。愛するわが子の意識は戻らず、医師からも回復の見込みはないと宣告されるが、それでも一片の奇跡を信じて、夫婦はひとつの決断を下す。しかし、それが次第に運命の歯車を狂わせていく―。

本作で篠原涼子さんが演じたのは、すべてを投げ打ってわが子を守ろうとするあまり、常軌を逸した行動を取るようになる母親の薫子。予告編などの映像からも伝わってくるように、狂気と慈愛の狭間で揺れるその迫真の演技は大きな話題を集めている。

篠原「私も子どもがいるんですけど、初めて原作を読んだときに、ものすごく衝撃を受けて、同世代の子どもを持つ親として自分だったらどうするのかということを考えました。リアリティがある話なので、考えれば考えるほど怖くなって、はたしてこの役を自分が演じられるのか自信が持てなくなったのですが、周りの人たちからアドバイスをもらったり、あらためて作品の根底にあるテーマを理解することで、この役を絶対にやりたいって思いました。役作りでいちばん意識したのは、愛するわが子を守りたい一心で行動する母親の芯の強さです。それがちゃんと伝わるように心がけました」

一方の西島秀俊さんは、エスカレートしていく妻の行動に対して、ときに寄り添い、ときに苦悩する夫の和昌を演じた。

西島「大切な娘がどう見たって寝てるようにしか見えないのに、医師からはもう二度と目を覚ますことはないだろうと告げられるわけです。そうした悲劇的な状況を何とかしたいと思うのは親であれば当然なことで、幸い和昌には自分の会社で研究している最先端技術があって、それを応用して前例のない延命治療を開始するのですが、そのことによって驚くような展開になっていきます。篠原さんが演じる薫子は目の前で起こる出来事に対してどんどん突き進んでいくんですけど、僕が演じた和昌はそのたびに悩んで気持ちが揺れる。そういう意味では、普通の人間というか、誰もがこういう状況に置かれたらきっとこうなるだろうなという役柄なので、そこは特に意識して演じました」

意外にも今回が映画初共演となったふたり。お互いの演技についてはどう感じたのだろうか。

西島「篠原さんは本当にすごかったです。泣くシーンが多かったんですけど、もうテストからぼろぼろ泣かれて。監督から『こういう順番で撮るので、ここまで泣くのは我慢してください』と言われていても、最初の段取りからぼろぼろ泣いていました。本番になっても、もちろん涙は涸れることなく泣き続けていて、もはや演技の枠を超えて、完全にその役になり切っていましたね。あれは本当にすごかったです」

篠原「うれしい。毎回目が腫れちゃって大変でしたけど(笑)、やっぱり一人で作品をつくっているわけじゃないので、西島さんをはじめ、共演者のみなさんのお芝居に引き出してもらったなって思います。西島さんの目とかものすごいんですよ。ぐーっと来て。ああいう気持ちの入ったお芝居をされると、こっちもぐーっとなって、周りが見えなくなるぐらいのテンションで挑むことができました。本当に周りのみなさんに助けられましたね」

さらに、撮影現場ではこんなこともあったという。

西島「最後のクライマックスのシーンの撮影で、カットの後も子役の子の涙がとまらなくなってしまって」

篠原「そうそうそう」

西島「ちょっと気持ちを落ち着かせるために時間を置いたんですけど、あのシーンはそれぐらい異様というか、不思議な感じがありましたよね」

篠原「あんなのは私も初めて。それ以外のシーンも全部印象に残っていて、個人的にもとても思い入れの強い作品になりました」

西島「ミステリーの要素もあるから、好きなシーンを聞かれても言えないことが多いんですよね(笑)。なので、ぜひ劇場で観てください」

篠原「本当にそうですね。すごくいい作品なので、たくさんの人に観てもらいたいです」

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