【今月のインタビュー】大杉 漣さんが引き合わせた、佐向 大さん&光石 研さん

Facebook
Twitter

映画を撮る。役を演じる。その営みを通して、人生を知る。この秋公開の話題作に関わったふたりのプロフェッショナルは、「あの人」に引き合わされ、ここまで来た─。仕事への向き合い方、人としてのあり方を教えてくれた恩人との日々を語ります。

佐向大、光石研

リスクはある。それでも必要なものは作り続けなければ

佐向 大さん

ディレクター
佐向 大さん

Profile
1971年神奈川県生まれ。2006年公開の『まだ楽園』で注目を集め、'10年の『ランニング・オン・エンプティ』で商業映画の監督としてデビュー。脚本家としても数々の作品を手がけ、刑務官と死刑囚の心の交流を描いた『休暇』('08年、小林 薫・西島秀俊主演)は、ドバイ国際映画祭審査員特別賞を受賞するなど高い評価を受けた。ほかに『アブラクサスの祭』(共同脚本)、『ソラからジェシカ』(監督・脚本)、『ホペイロの憂鬱』(共同脚本)等がある。



託されたという思いを、いつまでも心に置いておきたい

光石 研さん

俳優
光石 研さん

Profile
1961年福岡県生まれ。高校時代にオーディションを受け、映画『博多っ子純情』('78年)で主演デビュー。その後、映画、テレビドラマ、舞台へと活躍の場を広げさまざまな役柄を演じ、名バイプレイヤーとして活躍中。近年の映画出演作に『アウトレイジ最終章』『モリのいる場所』『友罪』『羊と鋼の森』などがある。10/13から連続ドラマW『コールドケース2~真実の扉~』、10/20、27にはNHK土曜ドラマ『フェイクニュース』が放送予定。


自分という素材で遊んでもらえる喜び

ボタンダウンのシャツに、チノクロスのパンツ。俳優・光石 研さんはこの日、着慣れた普段着でスタジオに現れた。'61年生まれの57歳、アイビー・ルック全盛の頃青春を過ごした世代だ。

光石「持っているシャツは、9割がボタンダウンですね。十代の頃に刷り込まれたファッションをいまだに続けている、しつこい性格です(笑)。でも、仕事場に私服の趣味を持ち込んだりするのは好きじゃない。映画でもドラマでも、スタッフはプロフェッショナルですから、その人たちに光石 研という素材をいじってもらうのが面白くて」

作品ごとに与えられる衣装を身につけ、人のいいサラリーマンから孤高のアウトローまで、多彩な人物の人生を生きる。10代でデビューして以降の40年を、光石さんはそうして過ごし、映画界に欠かせない名優としての地位を確固たるものにした。この秋公開される新作映画『教誨師(きょうかいし)』で扮したのは、死刑を目前にした暴力団組長。罪の重さを教え赦しへの道を説く主人公の教誨師が向き合う、6人の死刑囚のひとりである。監督の佐向 大さんは、俳優としての光石さんに、以前から高いポテンシャルを感じていたという。

佐向「今でこそ心優しい人物を演じられることも多いですけど、僕の中での光石さんは、やはり青山真治監督作(『Helpless』など)に出てくる、恐ろしいものを奥底に持った人というイメージ。今回も、ヤクザではあるけれども教誨師と心を通じ合わせることのできる複雑な面を持つ人物を、いい雰囲気で演じていただきました」

<b>佐向 大さん</b>
<hr style= 知るのは怖い。それでも知りたい。その思いを受け止めてくれた人がいた"/>

佐向 大さん
知るのは怖い。それでも知りたい。その思いを受け止めてくれた人がいた

<b>光石 研さん</b>
<hr style= 「型通り」は好きじゃない。演じるには、まず生身の人間を作ること"/>

光石 研さん
「型通り」は好きじゃない。演じるには、まず生身の人間を作ること

今日は何する?何着る?

365DAYS今日のVゾーン

2019年Dec. VOL.297月号

2019

Dec. VOL.297

1

    123
  1. 1
  2. 123
  3. 2
  4. 123
  5. 3
・・・

SHOES

人気の靴 その歴史

pagetop